omソーラーハウス 中野・丸山の家(2003) 2 リビング
リビングは既存の和風の庭へとなだらかに繋がります。
石が散りばめられた庭と池の鯉を楽しむため、
巾3,6メートルの
フルオープンの木製引き込み戸が組み込まれています。


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リビングの北側、奥は吹き抜けになっています。
奥の方を明るくするため、また、南北の通風を促すために
北側屋根に電動のトップライトを設けています。

階段との相乗効果で小さい家ながら広がりのある空間が出来ました。


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設計・伊礼智/伊礼智設計室 (担当 梅田冴子)
# by satoshi_irei | 2004-08-25 19:26 | ・住まい・建築 | Comments(0)
omソーラーハウス 中野・丸山の家 (2003)1 コンセプト
omソーラーハウス 中野・丸山の家 (2003)1 コンセプト_b0014003_12123141.jpg
旗状敷地で3方を隣家に囲まれ、正面(南)が駐車場に面し、
鯉のいる小さな和風庭園を残した緑に囲まれた閑静な敷地です。

部屋と小さな中庭を交互に配し、
北と東面をそれらでぐるっと囲みました。
囲われているような、開いているような、
面白い効果となりました。
西面は洗面室や浴室を配して隣家との距離を取っています。
リビングは上記した空間に囲まれて、安心して南側に大きく開いています。


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沖縄に腰当(クサテ)という概念があります。
小さな子が親に抱っこされて
正面を向いて座っている様・・・
親の膝に抱かれて、
安心してくつろいでいる姿と言えます。
沖縄の集落はその概念で創られています。

都会の密集地にその概念を持ち込んで見ました。
この家は「部屋や小さな中庭の腰当」によって、隣家より距離をとりつつ、
開放的でかつ安心感のあるリビングが創れました。

鯉の居る池、遮光用木製ガラリつきの猫部屋、赤松張りの床と壁、
フルオープンできる大きな木製建具など、
どこか懐かしい50年代の住宅の雰囲気があります。

しかし、壁の板と枠、天井と鴨居をゾロ納まり(同じ面)にしてあるので
プレーンでモダンな印象になりました。

設計・伊礼智/伊礼智設計室(担当 梅田冴子)
施工・相羽建設

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# by satoshi_irei | 2004-08-25 14:28 | ・住まい・建築 | Comments(0)
カフェレストラン「風車」5
沖縄では植物が元気です。
下の写真が出来立てホヤホヤの屋上・・・。

カフェレストラン「風車」5_b0014003_16145959.jpg

それが2週間ほどで、ここまで青々としています。
雨水も10センチほど、きちんとキープされていました。


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右端にシーサーがちょこんと座っていますが、
その下がこの屋上緑化の断面を見ることができる仕掛け。
椰子の繊維で出来たマットとステンレスの網で壁面緑化も試みていています。
植物が繁殖した頃、椰子の繊維は土に還ります。


カフェレストラン「風車」5_b0014003_15484657.jpg

クライアントが野草を植えてみたら、
2週間くらいの間に、こんなに広がってしまいました。



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壁面の遮熱とコンクリート塩害防止のためのガルバリウム鋼板の被服、
雨水を利用する屋上緑化システム、西日よけの木製ルーバーなどが
省エネのためだけでなく、
デザインとしても、生活の楽しさとしても、寄与していることが大事だと思います。




カフェレストラン「風車」5_b0014003_1616923.jpg

設計・伊礼智
   島華子
   松長浩子
# by satoshi_irei | 2004-08-23 16:17 | ・住まい・建築 | Comments(1)
カフェレストラン「風車」4 住宅部分
カフェレストラン「風車」4 住宅部分_b0014003_18174787.jpgカフェレストラン「風車」4 住宅部分_b0014003_1818085.jpg




















4階建てのビルの2階が「風車」、3階はオーナー住宅となります。
ガルバリウム鋼板で遮熱されたコンクリート打ち放しの外壁面と
間仕切り壁を火山灰クリームで白く塗られたコントラストの、
大らかで伸びやかな、肩肘張らないテイストは住まい方にも持ち込まれています。

風がルーバーで覆われた西から東へと抜けていきます。
東側には「カテナ基地」が遠くに見え、4階の屋上庭園に上がると遠く西に海がちらりと望めます。
リビングの真ん中には先祖を祭る「トートーメー」(仏壇)。
風と、海と米軍基地、トートーメーと沖縄ならでは・・・という感じですね。
ここ3階のダイニングの辺りと、朝のシャワーがとても気持ちよいとのこと。

ガルバリウムの被服もコンクリートの室内の表面温度の低減にとても効果がありました。
ガルバリウムの被服と、そうでないところで、真夏時に室内表面温度の差が最大(夕方5時頃)で4℃です。
沖縄にとって「蓄熱しない建物」を考えることが、住まい手にも、街に対しても大きな宿題のひとつなんだと思います。

設計・伊礼智/伊礼智設計室(担当 島華子 松長浩子)
# by satoshi_irei | 2004-08-21 21:02 | ・住まい・建築 | Comments(0)
カフェレストラン「風車」3

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さて、「風車」のインテリアはどんな感じかというと・・・。
外壁をガルバリウムで被覆された、コンクリート打ち放しがメイン、
その他間仕切り壁は調湿・消臭効果に優れた
「薩摩中霧島壁」塗り(高千穂ライフニクス)。
火山灰系の左官材で、100%自然素材で出来ています。

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床はテラコッタタイル、天井は火山灰クリームをローラーで塗ったもの・・・。
これも調湿・消臭効果があります(日本エムテクス)。
気負わずにカジュアルに・・・
料理も現代の沖縄の家庭料理が主流でしょうから。
末永く、来客があることを祈りつつ・・・。

設計・伊礼智/伊礼智設計室( 担当 島華子 松長浩子)
# by satoshi_irei | 2004-08-21 20:38 | ・住まい・建築 | Comments(0)