志木の家(2002) 4
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階段は単に上り下りする「もの」と考えるのはなくて、
移動する事によって、その空間を意識する、
あるいは楽しめるような「装置」として
デザインしなければいけないのでしょうね。

住宅の名作の中にも
ほれぼれする階段がいくつも
思い浮かびます。

いつもがんばろうと思いつつ、
でも、実際は無理をせず、
必要な範囲で、取り合いに気をつけて
納める程度にしています。

設計 伊礼智
   大原麻里(元 所員)
施工 相羽建設



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# by satoshi_irei | 2004-09-14 20:36 | ・住まい・建築 | Comments(0)
志木の家(2002) 3
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リビングの北側の奥にダイニングがあります。
北側のお宅に迷惑をかけないように、閉じた北壁を利用して、
庭との最大視覚をとることにしました。
採光はトップライトから、通風は脇の窓からとっています。

定位置(落ち着いて座る場所)の背に壁を背負うと、なぜか落ち着きます。
何だか、沖縄のクサテ(腰当)の考えと似ています。
子供が最も安心していられる形というのは、
親の膝に抱っこされて、座っているとき
・・・というのがクサテ(腰当)の考えです。
沖縄の集落はそんな形で広がっていきました。

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住まいの中で、いたるところに窓をつけるのではなくて、
自分を受け止め、包んでくれる壁が重要だということです。
むしろ、窓、開口は、かなり意識的に設けるべきでしょう。

設計 伊礼智
   大原麻里(元 所員)
施工 相羽建設
# by satoshi_irei | 2004-09-12 14:41 | ・住まい・建築 | Comments(0)
志木の家(2002) 2
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リビングはフルオープンできる
木製建具で庭へと繋がります。

床は木曽の赤松、壁は火山灰でできた
左官壁(薩摩中霧島壁)。
調湿・消臭効果に優れ、化学物質を
いっさい混ぜない自然素材100%です。
天井は沖縄の月桃紙(げっとうし)・・・
沖縄のハーブといってよい植物からできた和紙です。

新鮮空気を屋根で暖め、室内に取り入れるomソーラーの空気と
自然素材で包まれた室内には目に見えない快適さが漂います。

設計 伊礼智
   大原麻里(元 所員)
施工 相羽建設

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# by satoshi_irei | 2004-09-11 20:08 | ・住まい・建築 | Comments(0)
志木の家(2002) 1
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「志木の家」は、ご両親から受け継いだ和風の庭を残しつつ
建て替えを行いました。

庭だけでなく、古い家の、背比べをした柱や
黄色い厚板ガラスなど・・・
それらを新しい家に残したいとのこと。
このような住まいの記憶をどう新しい住まいに繋げていくか・・・。

まず、新しい住まいを既存の和風の庭園に、
徐々にグラデーションを描くように馴染ませようと
「庭と住まいの間」・「街と住まいの間」を
ひと工夫してみました。


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今考えると、古い記憶と
新しい住まいの間を考えることが
この家のテーマだったのかも知れません。

設計 伊礼智
   大原麻里(元 所員)
施工 相羽建設
 

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# by satoshi_irei | 2004-09-11 14:28 | ・住まい・建築 | Comments(0)
子供のための住宅本「オキナワの家」2
中身をちょっとご覧いただきましょう。
子供達に向けた、わかりやすい文章(これが難しい)と
スケッチと写真で構成されています。
まだまだこれからですがお楽しみに・・・。



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# by satoshi_irei | 2004-09-10 10:52 | ・沖縄 | Comments(2)