先週の土日は小木津の家のオープンハウス。
直前まで現場は頑張っていて、当日にはほぼできあがっているはずだったのだが・・・・
伝説の職人と呼ばれる建具屋さんがまだ仕事をしていた(追い込まれないと力を発揮しないらしい・・・笑)。
ここ数日ほとんど寝ていないらしく、幻覚が見える(笑)といいながら仕事をしていたらしい。
腕はいいのだが、毎回間に合わない(前回より良くなっている)・・・
引っ越しまでにはキッチリ終わることでしょう。
次回は建具のみ締め切りを早めたい(笑)。
メインの開口の「網戸仕立ての木製ガラリ戸」も「障子」も
できあがっていない状態でちょっと残念。
小木津の家は4人家族のための延べ床37坪の家。
ガラスなしの空気集熱式ソーラーシステム(そよ風)を試みている。
土曜日、午前10時過ぎで集熱温度41℃・・・
その後、晴れたり曇ったりで南中時の温度が確認できなかったのも残念。
床が温かいというレベルにはいかないが底冷えを緩和するだけの効果はある。
集熱ガラスは割れることもある。
割れた硝子のメンテナンスで、屋根勾配が急であったりなど、状況が悪ければ、
足場を架けたりで数十万円もかかるときもあるようだ。
メンテの点からも景観の点からも無くすことができればその方がいい。
しかし、確実に集熱量は落ちる。
家の断熱性能、対象面積など総合的に判断することになる。
室内は開発のお手伝いもした火山灰製品「薩摩中霧島壁」(高千穂)・・・調湿と消臭効果が高い。
古い家から持ってきた建具をトイレ入り口の目隠し代わりに使ったのが
この家のテイストの要となった。チークの天板やソファと馴染んでいる。
前面はコインランドリーの駐車場となっていて
人通りが多い・・・プライバシーを護るために開口を掃き出しとせず、300上げている。
アミ入りのガラリ戸も視線の制御にも役立つと考えた(制作は間にあわなかったが・・・)。
浴室のハーフユニットはいつもの日比野化学工業のもの。
今回は1坪ではなくて1,25坪・・・特注がきくのである。
洗い場がゆったりして、坪庭の楽しめるのんびりした浴室となった。
小木津の家
設計:伊礼智設計室(伊礼智 梅田冴子)
施工:自然と住まい研究所