茨城県小木津で進めている空気集熱式ソーラー「そよ風」の現場である。
普通、空気集熱式は屋根にガラスが乗っている。
昔、それがとても醜いと感じていた、、、ソーラーハウスなんて嫌だと(笑)。
エーアンドエー時代は少しでもきれいに見せるため、
ガラス面をゾロで納めたりと(笑)、、大変な苦労を施工者にかけながら抵抗していた。
今は慣れてしまって、ガラスのない屋根が少し寂しい(笑)。
環境負荷を減らす努力は建築のメインテーマのひとつになりつつあることは確かなのだが
日本中の屋根がガラスだらけになってしまったら、景観としてどうだろう?
セミテンパライトガラスとは言え、地震時には心配、メンテナンスも負担が残る。
たぶん、ガラスがある限り、あまり普及しないだろうと思う。
ガラス無しで集熱ができれば、、、
それで採れるだけの熱量で足りる住まいのあり方を目指すのも
これからのソーラーの方向性のひとつである。
ガラスを載せれば温度は上がる、、、しかし、夏の暑さを呼び込む。
冬だけでなく、夏をも考えた空気集熱式ソーラーがあちこちで提案されはじめている。
今回はガラスをなくして、屋根の集熱空気層に「トモスの特性採熱板」(笑)を仕込んである。
それで採れるだけ熱を採ろうというもの、、、。
もちろんガラスのような効果は出ないが、ガラスを載せないメリットも大きい。
現場は3月末日のオープンハウスに向けて順調に進んでいる。
内部の火山灰(薩摩中霧島壁、ビーナスコート)を塗りはじめたところ、、、。
現場帰りに昨年竣工した「那珂湊の家」によってきた。
小木津の家と同じ仕様(断熱のセルロースファイバーも一緒)でソーラーは無し、、、
それでも、朝と夜(8時以降)、FF式ガスストーブを動かす程度で、
昼間のダイレクトゲインだけで十分とのこと。
その話を聞いて、ソーラーがある小木津の家は楽だろうと思った。