新建築 住宅特集2月号 近作訪問
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住宅特集2月号の近作訪問で東京町家 あずきハウスが取りあげられる。
「ヒンプンハウス」、「東京町家 9坪の家」に次いで3度目である。
今回は建築家の高橋真さんが訪問してくれた。

普通の家に見えて実は普通でない、、、それがどうしてなのか?が
高橋さんの思い悩んだところだったと思われる。

そう思わせることがぼくの「ダンディズム」ではないか?
とその日もちらっと口していた。

本文では普通という伊達(ダンディズム)となっている。
高橋さんから見るとこだわらなければならない納まりがいくつもあったようだ。
そこがぼくと高橋さんのズレであり、分かりにくいところだったのだろう。

一見、白い壁と生地の構成は、それだけでありがちな「スタイル」を持っている。
それを切り売りしてうまく渡り歩くスタンスも設計者の中でよくある。
高橋さんはそんなありがちな「スタイル」はみじんも見られないと書いて下さっている。

それは日頃から自分が意識していることなので読み解いていただけて光栄である。
そこに高橋さんのいうぼくの「ダンディズム」があるのかも知れない。

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「伊礼さんは自分のスタイルを創ろうとは思わないの?」と聞かれた。
自分としては以外なことだった。
たぶん、自分が目標とする人達と違うスタイルでありたい、
スタンダードなものを目指したい、、、と思うことが、自分のスタイルを分かりにくく
させているのではないか?とも思った。
まだまだ、公の場で語り足りないことも一因であろう。

しかし、やはりどこかに沖縄の臭いや、パッシブイズムのようなもの、
小さな空間で暮らしてきたことの、小さな空間への執着や慣れなどが、
具現化しはじめているとは思う。

高橋さんが違和感を感じたり、
明快にできなかったこの家の「物語」はそんなところに隠れているのではないか?

それにしても自分のことは自分がいちばん良く分かっていない。
by satoshi_irei | 2008-01-21 15:09 | ・掲載誌 | Trackback | Comments(8)
Commented by 7歳児の父 at 2008-01-21 18:48 x
なるほど、新建築の記事を早く読んで見たくなりました。
私のような素人からすると明らかに伊礼さんのスタイルがある
(と思うから設計を御願いしたわけですが)
と思いますが、もっと、高次元の話しでは、それが見えにくい、
とのことなのですね。
迎川さんの解説が聞きたくなりました。
Commented by satoshi_irei at 2008-01-21 20:38
7歳児の父さん
たぶん、ぼくの作風はまだ分かりにくいのだと思います。
明快な作風というものがあるかどうかも怪しいかもしれません(笑)。
発展途上なんでしょうね、、、いい年なんですが(笑)。
Commented by tokyomachiya at 2008-01-22 01:08
「ダンディ伊礼」「平成の伊達男」
スタイルがちらつくのは野暮、そっと陰に隠れていて、気がつくといつもそこにいるのが粋です。
たぶん、意識しているうちはスタイル発展途上です。
伊礼スタンダードになった時に、初めてスタイルと呼べるように思っています。
それにしても、時間が無くて「まことちゃん」に会えなくて残念でした!
7歳児の父さん、実はまだ読んでいないので、解説は改めてと言う事でご容赦を。
Commented by satoshi_irei at 2008-01-22 09:20
迎川さん
スタイルというのは自然にできる部分とかなり意識しなければならない部分がありますね。
ここでのダンディというのは「意地っ張り」とか「強がり」と訳した方が
いいかもしれませんね(笑)
Commented by tanaka-kinoie at 2008-01-22 11:03
私もここだけ早く読んでみたいです。(笑)
Commented by satoshi_irei at 2008-01-22 16:55
田中さん
三回くらい読み直すと何となく分かったような、分からないような
、、、いろいろと考えさせられます。
Commented by azuki_ice at 2008-01-23 22:20
わたしも伊礼さんのスタイル(?)が気に入ってお願いしたので、
プロのいう「スタイル」の意味がよくわからないです(笑)。
すごく住まい手になじんでいるから、伊礼さんのスタイルはどこ?って
思ったんでしょうかね??
高橋さんは我が家に感動してくれてましたね。とっても嬉しかったです!
Commented by satoshi_irei at 2008-01-24 16:10
あずきさん
建築家というのは細部までこだわりたがるものなのでしょうけれど、
こだわって、お金と手間ひま掛けて頑張った結果、
それほどの効果がなければやりたくないとぼくは思う方なんです。
その、判断が大事だと思っているので、、、
そこのところが不思議に思えたかもしれません。


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