今年は家族でソウルへ。
子供達もそれぞれ自分の進路があって
家族揃って旅行をするというのは最後になるかもしれない。
6年ぶりのソウル(3度目)。
前回よりも物価が高くなって、余り日本と変わらないような気した。
ホテルがミョンドンの近く、なんだか秋葉原のような電気街の中にできた
新しいホテルらしく、移動は便利、、、。
周辺には地元の人しか行かないような、小さな市場やごみごみした住宅街があって
それはもう、自分の好みにぴったりで楽しい。
スケッチは、その市場にある生ビールがテイクアウトできる小さな店の話。
地元の人が仕事帰りに、ちょっと一杯やって行く、5、6人しか入れないような店.
韓国では生ビールを置いている店はあまりない。
たまたま、通りすがりに、他のお客がペットボトルに生ビールをつめて持ち帰るのを見かけた。
値段を聞いてみると1500ccで5000ウォン(700円)、、、安い。
というわけで買ってみた。

韓国のハイトビール、OBビールなど、味が薄くて、決して美味しいものではない。
でもハイトビールも生になると、見違えるように美味しい。
ペットボトルにつめて、ぎゅっと蓋を閉める、、、そういう手があったんだよなあ、、、と思う。
翌日も買いに行ったら、お店の奥さんがサービスでお菓子をくれた。
ビニール袋にひと塊入れてくれた。
決して愛想のいい奥さんではないが、日本人だということ、
昨日も来てくれたということで気を使ってくれたのだと思う。
このお店がとても気に入り(とにかく美味しいビールが飲める)、
また、次の日も買いに行った(3度目)。
淡々と店頭で揚げ物していた奥さんが一瞬だけニコリとしてビールを詰めてくれた。
その後、店内をきょろきょろと見回して、何やら探しているようだった。
昨日のあのお菓子を探していたのだ。
どこにも見当たらないようだったのだが、意外なところから出て来たようで
韓国語で「******」と、、、
ぼくはさっぱり分からないけど、「ありがとう」とニコリとお礼を言ったら
ビニール袋に山盛りでいただいた。
明日、日本に帰らなければならないので
お金を支払った後、このビールがとても美味しいことを、何とか伝えた。
奥さんは一瞬ニコリと笑って、さっと揚げ物の前に立った。
他愛もない話だけれど、韓国で美味しいビールが飲めて、
自分の場所を見つけたような気がした(笑)、、、
建築もそのような場所やモノを見つけることが旅の醍醐味だと思う。
ミョンドンで早速、スタッフのお土産(マフラー)を手に入れる
何しろ、ソウルは零度近い気温、、、自然とそうなった。
自分の中ではそれぞれ、各人のイメージで揃えたのだが、、、
たまにはイメージを変えてみるのもいいのかも知れないので
年明けに決めてもらう。
久々に数日、家族で居られた。
特に、子供達と一緒に居ることの大事を知ったように思う。
民家を実測したりするオヤジの姿とその成果物(スケッチ)を
見るのははじめてだと思うのだが、、、少しは伝わるものがあったように思う。
伝えることと、伝わるかどうか?、、、
普段の暮らしの「楽しさ」はそういうこと(コミュニケーション)なんだろうなと思う。
カメラの電池を忘れ、下着の類いも全部忘れ(笑、、、現地調達)、
スケッチの鉛筆も忘れて、工作員から借りる(笑)。
決して十分な条件ではなかったもののそれが、良かったと思う、、、
ゆったりと必要なものだけの記録(スケッチ)を採った。