那珂湊の家のオープンハウスが終了しました。
2日間で150人くらいの来場者だったのではないでしょうか?
遠くは姫路や愛知からもいらしていただいてありがとうございました。
現場はどたばただったようですが、何とかご覧いただける水準までに
達していました、、、、中山さんはじめ、お疲れさまでした。
那珂湊の家の様子はすこしづつ、アップしていきたいと思います。
外部はいつものようにシラス「そとん壁」T-3番(今や伊礼色とよばれる特注色)の書き落とし。
2間のフルオープンできる木製建具がメインの開口です。


内部は同じシラスの「薩摩中霧島壁」のはけ引き仕上げ。

今回はよけいなラインを消してよりシンプルに仕上げています。
家具は機能ですから、家具の配置は機能を配置する事になります。
いくつもの居場所をつくって、大きな空間に小さな、たくさんの性格を与えます。
階段ホールはもうひとつの吹き抜け。
外壁に面しない家の中にあるので空に抜けるように考えました。
2階はこのホールの廻りを廻れるようにしてあって
光や風が舞う感じがします。

東側の外観です。
車3台分のカーポート、右側からアプローチします。
外物置のコンクリートの囲いに守られながらアプローチすると
玄関にたどり着きます。
中に入るとテラコッタタイルの玄関、その左がホール、
真っすぐいくと1坪の坪庭を通って台所の勝手口へたどり着きます。
玄関の天井高さは1860、、、ちょっと自慢(笑)。
そこを通って、空に抜けるホールへ繋がります。

南の庭はずっと先までが敷地、、、
今回は建物周辺だけ整備して、春頃、またその周辺に植栽(常緑)を増やしていく。
障子はいつもの吉村障子。



今回、少し意識して、線を消していったらどこかシュールな感じになりました。
家具で機能を配置して、小さな心地よい空間を散りばめているので
空間はこれくらいシンプルな方がいいのかもしれません。
那珂湊の家(2007)
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:自然と住まい研究所