集まって住む
先日は居住本「目を養い、手を練れ 2」の打合わせ。
谷内田章夫さんの事務所に四天王が集まって方向性を絞る。
四天王とは今回の担当者、、、前回関わっていない人が今回は汗を流せ(笑)というわけで
われわれ4人はそう呼ばれている。
集まって住む事に関わるキーワードを絞り込み、執筆者を振り分ける。
当然、途中から飲み会になるのが居住らしい(笑)。

「集まって住む」と言えば、今年から新しく課した2年生の課題でもある。
住宅と集合住宅の間くらいの課題をやってもらおうと考えた。

集まって住む_b0014003_9565948.jpg

自由に設定した3世帯が集まって住む、、、という課題であるが
それぞれ独立して暮らしているが、集まっているからには何かを共有する事で
暮らしが豊かになる、、、それを建築的表現する。

昨年までは「スケルトン&インフィル」を学ぶ一貫として「民家の再生」の課題だったのだが
2年生には民家はリアリティがありすぎて、なかなか面白い案が出にくい。
それを3年生に廻して、「集まって住む」にした経過があるのだが、、、、
これも苦戦気味(笑)。
学生らしい、ちょっと現実離れしても面白い案をと期待しているのだが、
あまりにも生活のリアリティがなさ過ぎて、アドバイスが現実的になりがち(笑)。
窓が全くない部屋や日が当たらない部屋、
キッチンや階段、家具などのスケールがおかしいものも多い。

というわけで、写真のホワイトボードのように
あたりまえの事を書きながら、案をよりよい方向に導くようにアドバイスをする。
パートナーの渡辺康と
「課題の前にそれぞれの住まいをサーベイさせた方がいいかもね?」と話しているところ。
はじめての課題は改善の余地がたくさんありそうだ。

しかし、面白くなりそうな案もいくつかあり、これからの追い込みに期待する。
by satoshi_irei | 2007-10-18 10:21 | ・住まい・建築 | Trackback | Comments(2)
Commented by tokyomachiya at 2007-10-18 14:33
集まって住む・・・都市住宅と関係しますね。
広い原野にぽつんと住むのであれば、自然や気候との関係で計画すれば良いが、集まって住むとなると人間関係という厄介なファクターを背負い込む事になる。
学生の頃、都市住宅誌で『集住体』をテーマにしていたことを、懐かしく思い出した。
Commented by satoshi_irei at 2007-10-18 16:42
僕らは何らかの形で集まって住んでいます。
1戸建てであっても共有するもの(取り入れるもの、お裾分けするもの)
を意識して、自分の事だけ考えて家を建てない事でしょうね。


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