新建ハウジングプラス1の連載も8回目となりました。
1年間連載して、本にまとめていただけるとの事、、、。
新建ハウジングというのは工務店向けの新聞です。
その別冊の連載ですから読者が工務店の方。
というわけで、文章の節々に「工務店の設計」を意識した「言い回し」が見られます。
最初は若い設計者や一般の方々を射程に入れて書こうかと迷っていた(欲張って)のです。
そうするとどうしても実務的な話から遠ざかって行きます。
最近は典型的な「建築の実務書」と
ひと味違う「実務書」になればと思えるようになりました。
その方が内容がブレなくていい本になるのではないか?。
建築家というのは既存の世界(社会あるいはシステム)の不具合を見る目があって、
それに対して提案ができる設計者であると思うのです。
実務書であっても
そのような「作家」としての「中身」がある本となるかどうか、、、ですね(笑)
地味ながらもそうありたいとは思います。
今回は開口部について、
「考え」とうちの事務所の「スタンダードな仕事」をまとめてみました。
最近、あちこちで
工務店向けの設計セミナや雑誌で
ノウハウをオープンにして困る事はありませんか?
工務店が伊礼さんのような設計ができるようになると困りませんか?
と聞かれるようになりました(笑)。
それはまあ、ほんとに同じような設計ができるようになったら困るかもしれません(笑)。
しかし、大したノウハウでもないこと(笑)、
簡単にマネできるものでもないこと(設計は全体のバランスなので)、、、
などと答えていたのですが、実は先のことはよく考えていないのです(笑)。
いろいろとオープンにしても、さらに頑張れば悪い事はないのではないか?
その方が慢心に陥らなくていいのでは?くらいにしか思っていません。
実際、僕に依頼してくれる方はこれからも、
「設計事務所並みに設計がうまくなった工務店」の仕事を見て、
それでも僕に頼みたいと思っていただける方々でしょうから(笑)、
むしろ仕事がやりやすく、安定した質が保てると考えています。
そう受け取る方が幸せなのは確かでしょう(笑)、、、
というわけで、工務店の皆様、遠慮なく設計うまくなって下さい(笑)。
どこからともなく聞こえてくる噂によると
この連載、予定よりも長く続けさせられることになるかも知れないらしい(笑)。