
琉球は昔、進貢貿易を行なっていました。
中国を敬い、貢ぎ物を届ける変わりに、その数倍のご褒美をいただいて帰るのです。
そうする事で琉球王が変わると中国から冊封使がやってきて、
王として認めてもらう儀式をしたのです。
識名園は冊封使たちを持て成す場でもありました。
琉球王は中国からのお客様に「なんて小さな島なんだろう!!」と思われないよう
識名園の中に見晴らしのいい高台を設けたのですが、そこからは全く海が見えません。
当時の「琉球の見栄」が垣間みれる風景です。
それにしても小さな島なので
海の見えない風景を見つけるのも簡単ではなかった事でしょう。
このスケッチは6年前にその海が見えない風景をサッと書き留めておいたものです。
その後、「オキナワの家」の「琉球という国」で使われる事になりました。
