上海に行くとまず、豫園(ユーユェン)は外せない。
明の時代(1559年)の江南式庭園。
上海を代表する観光スポットなのでショッピングにもいいのだが、、、
うちの事務所の一番の目的は、豫園の脇の豫園老路の商店街の裏路地(笑)。
路地という路地に入っていく、、、(笑)。




裏路地の生活が見たい、、、北京のフートンを思い出させる。
洗濯物が干された路地をかまわず入っていく、、、追い出されるかと思いきや
にこにこと話しかけてくれる。
狭い路地幅(2000〜2300)。路地にそれぞれの家の生活がはみ出ている。
キッチンの機能の一部が外へ出ている、、、沖縄の昔の民家の台所廻りみたいだ。
西沢立衛の森山邸のように、家の中の要素が分離して
敷地の中に配置され直しても楽しそうな感じがするのは、
このような豫園の路地裏や北京のフートンを思い起こさせるからなのかもしれない。
とにかく、その方が気持ち良さそうなのだ。



これからの住宅設計の可能性のひとつとして
住宅1軒で町に対してよい影響を与える事ができるかどうか、
まち並みに寄与できるか、、、だと思う。
建築界だけに通用する批評性を超えて、
一般の人たちが共感してもらえる、社会に対する提案を持ち得るかどうか、、、。
旅行先でその地の生活を見る意味は
それに対するヒントがある、、、あるいは「気づき」があるからだ。
だから、観光地はほどほどに裏通りへ脚が向かう(笑)。
事務所のスタッフたちはというと、、、さすが「建築少女」、喜んでいました(笑)