![]() 昨日は「第1回トステム設計コンテスト」の表彰式。 コーディネーターの真壁さんから、「応募するように」と言われていたのだが メーカーの商品をそのまま使うのはちょっと、、、と渋っていた。 そこで、新しい製品を開発するという応募でいいか?という許可を取って応募したのだが、、、落選!!、、、 それはコンテストの主旨と違うから当然!!。 それで伊礼は憮然!!(ラップのように音韻を踏んでいます、、、笑) それはそうだろうな、、、と思っていたら、 示唆に富む提案に「感謝状」を上げる!!という事になり ついでに特別ゲストで講演をやれ!!、、、という顛末。 「半製品を開発する 」と題して久米川ソーラータウンの仕事からI−WORKS、 東京町家までをスライドで見ていただいた。 設計者はメーカーの「完成品」をそのまま使う事を好まない。 そうすれば、それは設計者とはいえない、、、 自分の仕事に満足する事もないだろうと思う。 標準化の話やハーフユニットバス、ガルバの半丸の雨樋ができあがる経緯の中で 設計者と施工者、メーカーの3者の良好な関わり方が大事であると話した。 そして、設計者が自分で手を入れる余地がある製品、自分の色が付けられる製品、 (それを「半製品」と呼ぶ)が望ましいのではないか(Jスタンダードハーフユニットバス)?、、、。 あるいは出しゃばらない控えめなデザイン、色のないデザインの製品、、、 でもよく見ると、しっかりした製品で品がある(ガルバの雨樋)、、、 そのようなものが欲しいこと。 そしてこれから大事なことは メーカーが小ロットの製品開発に協力的であるかどうか?が 日本の建築業界を豊かにしていくのではないかと思う。 審査委員長の永田昌民さんは審査総評,及び「建具への挑戦」と題した講演を通して メーカーの製品だけでなく、建築界のあり方、日本のあり方まで厳しい見方をされている。 ものつくりではなく、カタログから選ぶだけの人たちが増えてきた事、 ブランドを追いかけ同じものを選ぶ、、、それが豊かなのか?、、、という事など 永田さんらしさがまるで衰えず、むしろより、磨きがかかって安心した。 ず〜と、そうあってほしい。 今回、どちらかと言うと内輪だけの表彰式と言った印象であるが 充実した内容であったのではないか?、、、より、外部に開けた式でなかった事が惜しい。 今回の入賞者に相羽建設が選ばれた。先日のOM地域建築賞に続き これまでのI−WORKS(6年前)の成果が具現化したものとしてうれしく思う。 式典の後、 参加していただいた谷田さん、相羽建設の迎川さん、仲田さんと 大酒飲んだのは言うまでもない (永田さん,真壁さんは用があってとっとと帰ってしまいました、、、笑)。
by satoshi_irei
| 2007-07-25 19:56
| ・住まい・建築
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Comments(7)
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タイトル : とある設計コンテストにて
おそらく社内向けと思われる大手の設計コンテストに同席させていただいた。 *当社の200倍の規模の企業 表彰式、講演、パネルを通じて感じたことは、 たとえ規模が200倍であっても悩んでいることは同じということ。 しかしここまでお金と時間をかけて意識改革を計ろうとするところが大手ならでは七日もしれない。 参加された社員の方がこのコンテスト発表会に参加して何を感じたか。 その感じたことを具体的にどのように行動に反映するのか。 そんなアンケートがあったら是非見せてほしいと思う。 表彰され...... more ![]()
タイトル : 半製品
昨日は第1回トステム設計コンテストの表彰式に東陽町のホテルイースト21に行ってきた。 トステムのユニットバス・システムキッチン・玄関ドアを使った住宅設計のコンペ。 仕掛け人は「謎の怪人:真壁さん」審査委員長は・・・あの永田さん。 ???コンペの意図が理解できな~い? 既製品のユニットバスやキッチンや玄関ドアなんか使った事ない永田さんが、何で審査委員長? 真壁さんは、一体何をしようとたくらんでいるの?全く理解できないのだ! ほらほら言わんこっちゃ無い・・・早速永田さんは冒頭の挨拶から不快感丸...... more
昨日はお疲れ様でした。
美味しいお酒が飲めてよかったです。 私達がものづくりしやすい環境ができてくれるとうれしいですね。 『半製品』今年の流行語にしていきましょう!
半製品・・・いい響きに聞こえてきました。
建築がモノつくりの世界を手放したらホントつまらないでしょうね。
ireiさん
本当に良い機会をいただきました。大変勉強になりました。 悩んでいることは結構同じだなあと感じられただけでも 良かったと思っております。 今後も「半製品」の開発に努めて参ります。
迎川さん
基準法の改正が半製品(普通の家づくり)を不可能にしてしまいそうです。
yui-arcさん
自分ではいいと思っていても、作り込みすぎると いやがる人も出てくるので、適度な所で手を離すのもいいかと思います。
谷田さん
いらして頂いてありがとうございました。 「半製品」は「反省品」でもあるので改良していきたいと思います。
↑伊礼さんの返事に、座布団3枚!
ほんと、「半製品」は「反省品」の精神で、ひとつずつ謙虚に取り組むことが大切ですね。
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