沖縄の民家 上江洲家 雨端(アマハジ)というバッファーゾーン3
しばらく、沖縄県 久米島の上江洲家のレポートが途絶えていました。
沖縄の家をひと言で言えば、外部と内部の緩やかな繋がり、
柔らかな境界と言えるのかもしれません。
その重要な役割を果たしているのが「ヒンプン」であり、
「雨端(アマハジ)」であると思います。

写真は東側の雨端、、、沖縄の民家の東面は一番座(接客の場)に面していて
庭のつくりが凝っているのが一般的。
特に上江洲家は殿内(ドゥンチ)と呼ばれる役人のお屋敷ですから
なおさら、東側の庭は眺める為の庭として創り込まれることになります。
東面も南と同じように、正面扱いとなり、この2面は雨端がしっかり廻っています。



沖縄の民家 上江洲家 雨端(アマハジ)というバッファーゾーン3_b0014003_2048125.jpg沖縄の民家 上江洲家 雨端(アマハジ)というバッファーゾーン3_b0014003_20484750.jpg
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南側は日常的な出入り口でもあり、
足元廻りに工夫が見られます。

地面の段差、デザインがグラデーションを描くように手を入れられています。
簡素で素朴ではあるがデザインされている、、、ほどよい手の入れ方に共感を感じる。

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沖縄の民家 上江洲家 雨端(アマハジ)というバッファーゾーン3_b0014003_20521513.jpg
室内から見た雨端とアシビナー(遊び庭)、もうひとつは
西側の納屋の雨端なのですが、柱の配置がリズムを持っていて楽しい。
柔らかな境界、柔らかな繋がり、、、沖縄らしさと言うのはそういうもの、、、。
そうすると、
沖縄的な、沖縄を表す言葉である「テーゲー」という概念が
決して「いい加減」という事ではなくて
柔らかい、寛容な、、、というふうに捕らえた方がいいような気がしてきます。


沖縄の民家 上江洲家 雨端(アマハジ)というバッファーゾーン3_b0014003_20524443.jpg沖縄の民家 上江洲家 雨端(アマハジ)というバッファーゾーン3_b0014003_20544696.jpg

沖縄の民家 上江洲家 雨端(アマハジ)というバッファーゾーン3_b0014003_2233422.jpg

コーナー部分の軒裏といえば、、、振り隅の垂木。
構造的にはこれが強いと聞いています。
それ以上に、風合いがいいですよね、、、
軒天のデザインの大事さを再確認です。
by satoshi_irei | 2007-07-19 21:11 | ・建築巡礼 | Trackback | Comments(4)
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Commented by tokyomachiya at 2007-07-20 10:22
内と外の緩やかな繋がり・・・いいですね。
これからの台風シーズン、雨端は風に持っていかれないのでしょうか?
Commented by satoshi_irei at 2007-07-20 11:00
迎川さん
瓦で重くしているので大丈夫です。
地震がほとんどないので,瓦でも安心です。
Commented by よねとも at 2007-07-21 00:18 x
飛び石…というのでしょうか??
石の形や置き方もいいなあ、と思いました。
地面との段差の所の石も…
どの写真も、見入ってしまいました。
Commented by satoshi_irei at 2007-07-21 09:29
よねともさん
伝統的な和風の庭づくりは石からはじまるらしいです、、、、
沖縄の場合は珊瑚から始まる(笑)、、、ということになると思います。


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