27日は午前10時30分から午後10時まで(笑)、、、延々、設計セミナー。
日本全国から工務店のみなさん37人の参加者、、、全3回の日程を無事終了した。
昨日はご午前中に講義(ヒアリングからプレゼンテーションまで)、
引き続きうちの事務所の最新作をパワーポイントでご覧いただいた。
昼食を挟み、設計課題「それぞれの町角の家』の発表、審査、表彰、パーティと続く、、、。
さて、今回の最優秀賞は
鹿児島、徳栄建設の幸野成一さん
鹿児島の民家に見られる「テノマ」という母屋とハナレの間の空間を生かして
それを町に繋げるという案。
建物を斜めに振り、道行く人の視線から、建物が変化してゆく様も秀逸であった。
文句なしの最優秀賞。
商品は「くうねるところにすむところ、子供たちに伝えたい家の本」全25巻。
優秀賞は個人で参加してくれた岡村未来子さん。
土間を丁寧に設計し、住まいの外回りのもろもろの生活をまとめあげ、
町と暮らしを繋げた案。
地味ながらもリアリティのある、完成度の高い設計であった。

2人目はフラワーホームの高橋葉子さん。
3人の子供部屋を1階のキッチンとダイニングの脇に配置し、
段差のあるリビングを通して町につながる、、、子供を介して町とつながるという案。
子供がご近所(町)との関係の媒体となることを再認識させてくれた。
イラストも楽しそうでうまい。

3人目の優秀賞はサン工房の風能由貴子さん。(優秀賞は女性が独占)
懐かしい記憶のなかのビワの木がコミュニティツールになるのでは?
という発想からまとめられている。
コミュニティツールとしての設計の広がりが物足りないものの、
プランのまとめ方が秀逸、、、前回の宿題が高得点で優秀賞。
優秀賞の商品は木曽三岳奥村木工所の「ミルキースツール」。

特別賞は徳栄建設の中村圭吾さん、同じく徳栄建設の木佐木俊督さん、
もうひとりはサン工房の森下陽さん(ここは男性が占めた)。
商品は小泉道具店の「木皿、5枚セット」。
中村さんは「楽しく違える」と題して
町と家の「段差」を利用して子供やお母さん達の居場所と
住まいと町の視線の違いをつくり出し、開放的に住む事を提案。
木佐木さんは
「土間」を通り抜ける楽しさを表現しようとした。
その楽しさは半階づつスキップする室内空間につながり、家全体に楽しさが溢れている.
それが町まで溢れている事が模型で確認できて特別賞に滑り込み!!
森下さんは
町との関係を「灯り」で表現しようとした。この家が町角の「灯り」となることで
道行く人に町角を強く意識させる事ができると思う。
シンプルな設計がより、灯りの効果をたかめて印象に残る作品であった。
終了後は有志15人ほどで、うちの事務所で宴会となった(笑)
みなさん、お疲れさまでした。