建築巡礼 沖縄、久米島の上江洲(うえず)家 2 アマハジというバッファーゾーン
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ヒンプンを通り抜けると「アシビナー」に出ます。アシビナーとは「遊び庭」のこと。
そこから母屋の全貌が目の当たりにできます。

上江洲家の特徴を整理するとカーブした石垣、ダブルヒンプン、
次に母屋の特徴は美しいアマハジ(雨端。下屋、、、軒下空間)だと思います。
とにかくプロポーションが美しい、、、このアマハジの下にいると何とも心地よい。

スージからヒンプン、アシビナー、そしてアマハジから縁側と
グラデーションを描くように緩やかにつながっていくのが
沖縄らしい空間と言えるでしょう。


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この気持ちよい、美しいプロポーションのアマハジの秘密を探るべく、
早速実測!!

アマハジの地面から軒先の高さが約2000、、、いい寸法ですね。
ところがアシビナーからアマハジの地面は
約200ほど上がっていますので、うっとおしさがありません。

縁側FLから軒先の高さが約1470、、、
立つと目線より少し下、完全に天空が切れると思います。
パッシブクーリングの基本、天空を切る事で散乱光もカットし、室内が涼しくなります。
縁側に腰掛けると、絶妙にうっとおしさを回避する高さだと思いました。


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下の写真をご覧いただきたい。
図面を頭に入れ、写真の中に入っていただき、体感してほしい(笑)。

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アマハジの床のデザインがまた良い。
簡素で、過不足なく、機能的で美しい、そして創り手や住まい手の嫌みなエゴを感じない、、、
こんな設計がしたい!とため息が出ます。
by satoshi_irei | 2007-05-05 14:22 | ・建築巡礼 | Trackback | Comments(6)
Commented by tokyomachiya at 2007-05-05 17:57
綺麗なプロポーションですね。
単に美しさだけではなく、日射遮蔽の機能を持ったデザイン、いいですね。
アマハジを無理に垂木で出そうとしないで、桁で受けて丸太の柱で支える。こんな自然体も力が入らなくていいです。
この丸太柱と玉石はどのように止めているのでしょうか?
単に瓦の重量だけで、沖縄の風に持ち上げられてしまわないのでしょうか?
Commented by satoshi_irei at 2007-05-05 19:56
迎川さん
垂木の止め方は外見ですから、実際はそうしているかは分かりません。
柱は置いているだけだと思います.
瓦の重さで押さえています、、、
瓦の下地に土を盛って重くしていますから、、、。
Commented by at 2007-05-07 00:06
はじめまして、いつも綺麗なブログ楽しく拝見させてもらっています。
二股に分かれた捨柱を上手く利用して、桁をうけているんですね。
自分は大工をしているのですが、沖縄のこういった民家を見ていると同じ木造でも、似ているようで材料も工法もいろいろ異なるのだろうなと思い興味がわいてきます。
今もこういった民家を手がける大工さんは残っているのでしょうか?
Commented by satoshi_irei at 2007-05-07 12:46
現さん
はじめまして。
ちょっとアクロバティックですね(笑)。
昔の民家を見るとそのような遊びこころと言うか、
技を忍ばせた納まりが見受けられて楽しいです。
昔の職人と会話できるような気がしますね。
このような大工さんもほとんどいなくなってしまいました。
Commented by k-shibasaki at 2007-05-07 18:23
はじめまして!中里さんのHPリンクより以前から素敵なブログ拝見して
おりました。
伊礼さんもご存知でしょうが、こちら雪国にも「とおり庭」(雁木空間)
雪囲い兼、町屋風通路があります。良く小さい頃「ちょっと、通らせて下さい!」なんて風情のある半屋外空間がありました。「あまはじ」を拝見し
て昔のことを思い出し、初めてコメントさせていただきます。
Commented by satoshi_irei at 2007-07-19 21:39
k-shibasakiさん
すみません、応答が遅くなってしましました。
雁木のアクティビティは可能性があると思います。
アーケードとは違う、雁木的な魅力を中国で見つけました、、、(笑)。


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