
久米島は沖縄本島から西へ、飛行機で約20分。人口約1万人、周長48キロの島。
水に恵まれ、泡盛の「久米仙」や、最近では海洋深層水が有名です。
久米島はあまり観光客がいかない島といっていいと思いますが
プロ野球の楽天イーグルスのキャンプ地となっています。
今回の久米島行きの目的のひとつは重要文化財「上江洲家」を見るためです。
小さな写真などで見る限り、ちょっと荒れた感じがして、最近は公開していない、、、
などという記事も読んだことがあり、実のところあまり期待していませんでした。
実際に目の当たりにした上江洲家は
沖縄本島の「中村家」に負けないほどのきれいないい民家です。
中村家が農家であるのに対して上江洲家は上級士族の家、
「親雲上」(ペークニー、、、ペーチンとも言ったと思います)
という今で言うと村長さんのような地位でしょうか?
その民家の特徴は「ダブルヒンプン」。
格式の高い家ですからアプローチするルートがたくさんあり、
ピンプン廻りはオーバーに言うと迷路のようです。

上の図面と照らし合わせながらしたの写真をご覧いただければ、
「ハレのヒンプン」と「ケのヒンプン」がつながって
迷路のようである事がお分かりいただけると思います。
図面を見ない限り、すんなり理解できませんでした。
そのような「分かりにくさ」は不快な感覚ではなく、
むしろワクワクするような、プラスの印象に受け取りました(設計のヒントになります)。
「ヒンプン」とはなにか?を説明しておきましょう
ヒンプンは「屏風」という字をあてます。
中国から伝わってきたもので、目隠しや魔除けの役割を果たします。
また、右に曲がるとハレのルート(男性)、左に曲がるとケのルート(女性)というように
人を振り分ける役割を持っています。

石垣に2カ所入り口が見られます。
向こう側がケのルートとなります。


ハレのヒンプンの正面が木の門扉になっていますが
これは冠婚葬祭時の出入り口として使用したとの事でした。


通路(スージ)からヒンプンを見たところですが石垣が湾曲しています。
これは風水によるものらしいです。何となく悪いものがやってきて
抵抗少なく、ちょっと斜めに跳ね返すような感じがありますね。