改装のための実測
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都内の30坪ほどの住宅(築30年ちょっと)を改装することになりました。

というわけでスタッフひとりを連れて実測へ。
改装の仕事は気心が知れた相手(施主)なら本当に楽しい。
「古くて新しい事務所」(新建築・住宅特集2007年4月号)の時は
自分が施主なので本当に楽しかった(爆笑)・・・金はなかったが・・・。

現地に到着、
まず、ざっと全体を見て、写真を撮ります・・・展開図を起こすときに役に立つような写真。

次に図面が一切残っていないのでまず、プラン取りから・・・。
1/50であらかじめ用意してあった910のグリッドにプランをのせていきます。
出窓などイレギュラーな寸法のみ寸法を採りながら、ひと通りまとめる。

その次に開口部、出入り口、造り付け家具、天井などの高さを測っていきます。
窓台の高さ、内法高さ、天井高さ・・・ラフな展開図が描ける情報です。
ひと通りできあがったところでコンビニでコピー(レイヤーを変える)。

次にコピーしたものに赤ペンで設備情報を書き込みます。
スイッチ、コンセント、照明・・・全て落とします。

最後に現地をみて、改装の手がかりをメモ書き。
ここはこうしたら?・・・というような類です。

これで、基本設計に必要な情報は採れたと思います。
細かな取り合いはその次・・・。
設計に必要な「手がかり」が取れたら、細かなことはまた、必要となってからでいいと思う。
ヘタにたくさんの情報を採ると、それに捕らわれて迷路に陥るように思うから・・・
これからが楽しみです。

・所要時間:実働3時間半(2人で)
by satoshi_irei | 2007-03-23 18:26 | ・住まい・建築 | Trackback | Comments(4)
Commented by studio-tsumugi at 2007-03-23 18:47
実測はやはり二人の方がベストですよね。
採寸・情報をメモし、写真を撮りながら、施主の話しを聞く。
みっちり3時間、一人だと結構しんどいです(笑
Commented by satoshi_irei at 2007-03-23 19:18
studio-tsumugiさん
こんなときこそ、ネコの手も借りたい・・・のですが
あいつらは実務にむきませんね(笑)。
Commented by miwatari at 2007-03-24 02:35 x
うちも今、古い農家の改装をプラン中ですけど、リフォームってお客様の真意を量るのが醍醐味ですよね。僕も結構好きです。(うちはここ7年ほどリフォームのほうが多かったものですから。)
Commented by satoshi_irei at 2007-03-24 09:43
三渡さん
施主の「真意」は施主も分からないとのだと思います。
自分の事務所の改装でもそうでしたから・・・お金のこと、期間のこと、
諸々考えると、迷ってしまいます。

物件のポテンシャルを読み取って、
施主の考えていること以上の提案を施主に理解してもらう努力と
予算のバランスを取ることが大事なんでしょうね。


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