昨日は事務所全員で浜松へ。
今月25日で店を閉める「静華」の最後の晩餐。
最後といってはいけない、
1年後に北京から戻ってきたとき、どれだけ腕を上げたか判断するために
今の宮本さんの味を覚えておくためである(笑)。
店も現状復帰せずに使ってもらえる方が出てきたとのことでまずはひと安心。
7年も前の仕事なのだが、室内は相変わらず綺麗、松が随分やけて深い色を出している。
今回はうちの事務所に加えて、ゲストが2人。
奥の個室を用意していただいた。
ますは、前菜が10品。



左からトリ貝ときゅうりの芥子ソース、新タマネギの煮物?、車エビのサラダ。



クラゲと春キャベツにサヨリの中華風のお刺身、牛肉をカリカリにしたもの。



ケーキのようなオムレツ、真ん中がマコモを揚げたもの?、菜の花のような青菜炒め?

さて、これは何か?・・・宮本さんからの試練。
誰も分からない。一見、豚の角煮のような感じですが、皮がかりっとしていて中身がとろける。
豚の脂身を揚げたものか?思ったのだが品が良すぎる。
答えは「フォアグラ」とのこと・・・中華でフォアグラ(溜息)
初めての食感で美味しい。


次に温かいスープ。
熟したパパイヤをくりぬき、中にツバメの巣やらフカヒレやらが入っているとのこと。
綺麗で上品なスープにパパイヤの果肉を削りながら食べる・・・これが十分メインだと思える。
次に出てきたのが、伊勢エビの半身・・・エビチリソース。30センチくらいあります。
身をミソに絡めて食べる。
もちろん、それぞれにひと皿ずづ・・・念のため。


次が40センチはあろうかと思えるカサゴが2匹・・・中華蒸し。
身が締まった品のいい味。これもメインでもおかしくない。
そして、今日のメインは予告通り、北京ダック。
国産の質のいい合鴨を使用しているとのこと。皮だけを口に入れるとジワッと溶けていく。
今までの北京ダックはなんだったのか?と思わせる水準。
身もあの臭みがない・・・。
もちろん、これは取り分ける・・・念のため(笑)

北京ダックのスープの湯麺。
麺は自家製・・・静華は麺も美味しいことを再確認する。



デザートは3種。
真ん中が名物の杏仁豆腐・・・これ以上の杏仁豆腐をいまだに知らない。
宮本さんは確実に進歩していて、
修行に行く理由、目的が遙か高いレベルにあるのだということを想像させてくれた。
ある時は繊細でピュア、ある時は美しく、そしてある時は大胆で力強い・・・・
1年後の静華がそこに何を加えてくるのか楽しみに待つことにしよう。
年齢に関係なく伸び続ける人・・・建築でもそういう方がいらっしゃる。
日頃、努力はする、人一倍働くのだが・・・それなりの到達点に達したとき、
仕事に追われることなく、でも仕事から離れずに、
明確な目標を持ってインプットの時間を取るというのもいいのかも知れない・・・。
25日まで、あと数日。昨日の晩餐・・・2回に分けて食べたかった(笑)