新建築・住宅特集4月号は「増築・改築・転用」
新建築・住宅特集4月号は「増築・改築・転用」_b0014003_144168.jpg

「古くて新しい事務所」が紹介されています。
今回、事務所を移すに当たって、考えたことをまとめさせていただきました。

1軒家の借家(元、住宅)を事務所として貸していただけたこと(住宅並みの敷・礼ですんだ)。
現状復帰を条件付きではありますが、基本的にはしなくて良いこと、
限られた改装費での、整理の仕方など、
不十分ではありますがうまくまとまったのではないかと思います。
しかし、今であればもう少し、思い切ってつくり込んだかも知れません(笑)。

特集の巻頭で建築家で工学院大学教授の澤岡清秀さんが
「創造的再利用のススメ」という論文を寄せています。

「重層した意味を感じ取れる空間」、
「自分では絶対想定しないような予想外の前提条件」を与えてくれる対象か?、
そしてそれは「友好的な議論の相手」と成り得るか・・・
自分的にいうと「キュン」とくる物件かどうか(笑)・・・なんですが。

それは決して歴史的な価値が高いものとは限らなく、
僕らの廻りにたくさん埋もれているのではないか?ということを考えさせてくれます。

例えば、スカルパのカステルベッキオの美術館の改装などは
新旧のレイヤー(設計者の思考)が見事に融合していると思います。

あり得ない話なんですが、
改装前にこの特集を読んでいたら、
「古くて新しい事務所」の「新しい」部分をもう少し考えたでしょう(お金の問題はありますが)
古い部分(これまでの時間と関わった人々)と新しい部分(自分)との対話が面白いかどうか・・・
心許なく、ちょっと反省です。
改装の面白さはそんな所にあると思います。
今回は施主は自分でした・・・しかし、一番の難しいところは施主が
「友好的な議論の相手」と成り得るかどうかというところだと思います。

改装を考えている方々に是非、ご一読願いたいと思います。
「住む」春号と合わせてご覧下さい。


新建築・住宅特集4月号は「増築・改築・転用」_b0014003_14412490.jpg新建築・住宅特集4月号は「増築・改築・転用」_b0014003_14414212.jpg


古くて新しい事務所
設計:伊礼智設計室(伊礼智 梅田冴子)
施工:相羽建設

新建築・住宅特集4月号  2000円
by satoshi_irei | 2007-03-19 15:01 | ・掲載誌 | Trackback | Comments(6)
Commented by ame-no-michi at 2007-03-19 21:58
池袋のジュンク堂で購入してきました。
こんなところまでお気遣いいただきありがとうございます。
*施工に環板金が入っていないのが残念です(笑)。
Commented by satoshi_irei at 2007-03-20 12:41
谷田さん・・・たしかに「たまき」板金を入れるべきでしたね(笑)。
Commented by positive55 at 2007-03-21 21:37
「住む」と合わせて、イレイーズ・エンジェルファン必携の2冊ですね(笑)
Commented by satoshi_irei at 2007-03-22 10:34
positive55さん
そろそろ、カツラ植えますか?・・・温かくなりすぎたかな?
Commented by positive55 at 2007-03-23 16:49
ireiさま
我が家はいつでもOKです!皆さんのスケジュール次第です。
Commented by satoshi_irei at 2007-03-23 17:58
positive55さん
そろそろ、位置を決めましょう。


<< 工作活動 工作員釣りに行く 「住む」 春号 №21・・・働く台所 >>