
事務所の打ち合わせ室に陽が入るようになってきた。
真冬の間、小さな平屋の事務所にはあまり陽が入らない。
薄い漆喰の外壁だけで断熱材も入っていないので、暖冬といわれる今年でさえ寒かった。
今日は午前中、エアコンを止めて、陽に当たりながら打ち合わせができた・・・
穏やかなひととき。
でも・・・そろそろ、連載の締め切りがやってくる(笑)。
今回は施主への「ヒアリング」について・・・
設計を始める前のヒアリングは大事には違いないが、
こちらが知りたいのは設計の手がかりとなるものだけで、後は簡潔な方がいい(笑)。
ぼくはあまり根掘り葉掘り聞かないし、住まい手にコミットしない。
その人のための家を創ろうということでなくて、その人から頼まれた家を、
その土地にどう創ろうか?・・・ということだと思う。
もしかしたら、住まい手のいくつかの設計条件の中で
自分が心地よいと思う家を設計しているのかも知れない。
住まい手にとって客観的に・・・
その上で自分以上にエネルギーをつぎ込む存在がいることがとても大事?・・・
などと思いつつ、原稿をまとめにかかっています(笑)。
もう少し年をとったら、
某巨匠のように、基本条件をお伺いした後
「あとはお任せ下さい」と言えるようになりたいなあ・・・(笑)
編集者が夢枕にたたないうちに、今回も早めに原稿を納めます(笑)。