
何度訪れても、このアプローチには惹かれます。
俵屋はパーフェクトな「コートハウス」とも言えるかも知れないのですが
決して大きくないいくつかのコートが散りばめられ、
様々な方向から表情を変えて楽しませてくれます。
訪れた人が最初に出会うコートがここなのですが
本当に地味な入り口・・・町から、屋根のある空間でちょっと引き込んでおいて、
右手に空に抜けたコートに導きます。「外」から「内」へ引き込み、また「外」へ・・・。
わくわくする路地にも似た、町の引き込み方がとても気に入っています。
どこにも豪華さや脅かしはありません。簡素だけれど、貧相ではない、
素朴だけれど、粗野でない・・・イヤミのない品格が漂っています。
