2年生30人を引き連れての京都研修へ行ってきました。
非常勤の先生方は29日の夕方、「白河院」で合流・・・
今回、特別講師でいらしていただいた
造園家の
荻野寿也さんにレクチャーをしていただきました。
荻野さんは建築家の坂本昭さんとよく仕事をされます。
真っ白な建築に花を生けるような印象の仕事です。
レクチャーの要所をかいつまんでみると・・・。
・庭は清掃が大事
・庭の綺麗なお寺はフレームがいい(庭を切り取る開口部)
・自分がやりたいと思っていることは俵屋が全部やっている。
どやっ!!というのがない、作った感がない。
・畑で育てた木でなく山取りした木を使う。
生産農家の木は面白くない。
・和は空白、植えすぎないこと、まとめて締めて植える、連打しない。
自然な感じにすると和になる。
・高木を使い木漏れ日、影を楽しむ。
・奥行きのあるところは緑の薄い色のものから濃いものを植えていくと良い。
・関東は土が良いので木の成長が早い、成長を遅らせるために関西の土を持っていく。
・添え木をすると木を甘やかすことになるのでやらない。
・モミジは「柔らかさ」である。
・水への映り込み、水の音を採り入れたい。
・造園家より、華道家に影響を受けた。
・・・とまあ、こんな感じである、いいレクチャーであった。
その後、みんなで京懐石の夕食、引き続き場所を変えて宴会となります。
写真は宴会風景。
30人の学生(女子)に混じって先生方がちらほらと見受けられます。
今回の2年生はノリが良く、オヤジ(先生方)に合わせて古い歌をいっしょに歌い、
オヤジの半生に耳を傾け・・・・夜中の1時まで・・・。
翌日は生徒達と別れ先生方で坂本昭さんのオフィスへ・・・。
坂本さんの丁寧な仕事が、
実は職人さんとの月1回の勉強会に裏打ちされていることに感心しました。
単に綺麗なものを作ればいいというのではなく、メンテナンスも考えられている。
写真と変わらない綺麗な仕事の裏には職人との連携が必要であることを再認識させていただきました。
それにしても、居住コースはいいですね・・・設計だけでなく、料理も学べて、
オヤジあしらい・・・オヤジへの「耐性」も身に付く。さすが宮脇さんです(笑)。
というわけで、最後は中村好文さんの替え歌の歌詞の一部で閉めたいと思います。
「居住で学ぼう、娘さん・・・アッハーハ・・・」(う〜ん、飲んでないとちょっと・・はずかしい・・・)