スタンダードを製品化する(ハーフユニットバス、ガルバの雨樋)
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*ハーフユニットバスは一部に不良品が出て、メーカーの対応が思わしくないので
 2012年現在、使用を見合わせています(2012年11月末日)。


オリジナルのハーフユニットバス、ガルバの雨樋がこの秋から販売されることになりました。
試作1号を東京町家・町角の家(新建築・住宅特集10月号、掲載予定)で設置し、
その後、ハーフユニットバスは2回の改良を重ねました。
雨樋は手仕事だったラッパまわりが工場ラインに乗せられるようになり、
晴れて発売となるようです。

このハーフユニットバスは
洗い場を狭めることなく、木製の引き戸が使いたいという思いから創ったものです。
加えて、追い炊き部分からの将来の漏水に対応できるように、
「受け」がつけられます(上写真、右)。
最新版は10月にお披露目予定の「東船橋の家」(施工:田中工務店)でご覧頂く予定です。

ガルバの半丸の雨樋は塩ビでなく、ガルバでシンプルなかたちのものが
欲しいと考えていたのです(少しでも環境にいいものを・・・)。
昔の職人が手仕事で創っていたようなシンプルなものがいい・・・と。
ところが、それは工場のラインに乗らないこと、
「半丸?・・・あんな安っぽいもの・・・」というメーカー側の判断があったようで(笑)
なかなかいいものがなかったのです。今回、何とかできあがりました。

僕がデザインしたというわけではなくて、
こんな感じのものができない?、こんな納まりでいきたい・・・
というスケッチや、取り合いの図面から、
メーカーの既製の型やパーツを組み合わせてできたようなものです。

デザインを主張せず、目立たないものになればいいと思います。
ご興味ある方は是非、使ってみてください(くれぐれも自己責任で!!)
納まりや施工に関する相談は一切、うちの事務所としては対応できませんので(笑)
販売元へお願いします(仕事にならなくなるので・・・勘弁してください)。


jスタンダード、ハーフユニットバス
発売元   カネモリ    tel 042−384−1511

タニタスタンダード(仮)ガルバ雨樋
発売元  タニタハウジングウェア  tel 03−3968−1455


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by satoshi_irei | 2006-08-14 11:59 | ・住まい・建築 | Trackback | Comments(12)
Commented by tanaka-kinoie at 2006-08-14 13:01
デザインは建築家が行い、細かい工夫や施工ディテールは工務店の仕事と割り切っています。
もちろん施工ディテールとは言え綺麗に見せる工夫も必要ですね。
自己責任も大切です、知恵を出し創意工夫して使っていく(施工する)
ぐらいの気概が無ければ使えない物は沢山あります。
徐々にハーフバスの問題も解決してきました。
今度は2階ハーフバス設置時の吊架台の検討に入りますよ。
Commented by satoshi_irei at 2006-08-14 13:36
田中さんの工夫した
追い炊きからの漏水を流すステンレスパンも良かったですね。
Commented by tokyomachiya at 2006-08-14 13:55
なんでも既製品に慣れてしまって、デザインすることよりチョイスすることが建築家や工務店の仕事と勘違いしている風潮の住宅業界。
まんまとハウスメーカーの戦略にはまってしまっていますね。
地域工務店は、メーカーのものを組み合わせている限り巨大資本のハウスメーカーにはかないません。
自己責任でものをつくり、ずっとメンテナンスしていく・・・これが工務店の基本。
こんなつくり方をしていくものは、大量在庫はしないので、使いながら進化して行ける。
伊礼さんを含めて普通の職人が、より良いものを求めて無駄なものを省き、少しづつ理想系に近づいていく。
こんな家のつくり方が、永く住み続ける家には似合っていると思う。
そしてこんなことができるのは、地域に根ざした工務店だけ。
Commented by satoshi_irei at 2006-08-14 17:30
相変わらず、
お盆も休んでいられない方々からのコメントでうれしいです(笑)。
お盆休み中、住宅特集10月号の原稿を書いておくようにと、
担当からおしりをたたかれましたので、その試作としてこのブログをアップしてみました。
10月号でも、この件は軽く触れたいと思います。
Commented by ame-no-michi at 2006-08-14 20:55
みなさんお盆の最中もお仕事ご苦労様です。
メーカーということで今週はしっかりお休みを頂いております。

伊礼先生、商品紹介ありがとうございます。

金属は樹脂に比べると割高の感もありますが、
小ロットや一部特注品の加えるなど、
あまり大きな費用をかけなくとも、
オリジナル性の高い商品に仕上げていくことが可能です。

こうしたブログでのやりとりでさらなるご意見をお願いします。
Commented by satoshi_irei at 2006-08-14 21:11
タニタさん
ありがとうございます。
小ロットに対応していただけるメーカーが増えると
この世界は面白くなると思います。
Commented by suruga zaki at 2006-08-14 21:56 x
これです、この雨樋!発売心待ちにしてました。
7月に永田先生よりこの雨樋を見積もり指定されまして、物凄く苦労して見積もりさせて頂きました。
秋販売開始でもう苦労しなくても手に入るんですね!
Commented by satoshi_irei at 2006-08-15 09:27
うううううう・・・・・噂には聞いていましたが・・・・
永田さんが使うのですか(汗)。

うれしい反面、また、怒られそうな気がします(笑)。
時々、怒られないと気合いが入らないので覚悟しておきます。

4色あります(シルバー、ブラック、銀黒、ブラウン)のでよろしくお願いします。
Commented by kazuo-nakazato at 2006-08-15 17:27
伊礼さんや田中さんたちが工夫して改良してきたハーフユニットバスなど、
後発の私たちはそれにあやからせていただきます。感謝です。
でも私は休んでギター弾いています(笑)。
Commented by satoshi_irei at 2006-08-15 18:29
中里さん、それだけで十分です。
価値観の合う人達だけと仕事をしていきたいと願っています。
試作を楽しんで受け入れてくれたPOSITIVEさんの
家づくりを楽しむ姿勢のおかげでもあります。
いろいろな方々に感謝です。
Commented by positive55 at 2006-08-17 18:42
どうも、プロトタイプと聞くと、「ガンダム」やら「エヴァンゲリオン」やら
思い出し飛びついてしまう・・・ それだけのことです(笑)
しかし、ついに販売ですか!おめでとうございます。多くの人が設置する
ことでさらなる進化につながるのでしょうね。
Commented by satoshi_irei at 2006-08-17 19:19
positiveさん
住宅特集の原稿・・・何とか納めました(笑)。
9月19日発売ですが、新建築から送られてきますのでご覧下さい。


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