相模原の家 (OMソーラーハウス) 「抜け」をつくる 
癖なのかも知れませんが、「抜けた」設計をよくやります。
視覚的に抜けていることも、動線として抜けていることもあります。

抜けた先が何か、何を間に挟んでいるか・・・ということが大事で、
何でも抜けばいいというものでもないように思います。
何と繋がりたいか・・・ということでしょうね。

「抜けた」ところが多いと落ちつかなくなることもあります。
普段、落ち気のない人間なので
「落ちつきのある家」というのがピンときません。
落ち着きのある空間を創ろうとすると、逆に難しいように思います。
むしろ、住まいといえども生活の動き(動線)の構成であると考えて、
単純なプランの中に見えない動線をたくさん創っていくと、
活動的な部分と落ち着きのある「たまり」の空間ができるように思います。

いつも動き回れて見えない道がたくさんできるような家は楽しいだろうな・・・
と思うことが「抜けた」感じになっていくのでしょう。
たまに「間が抜ける」こともありますが・・・(笑)。


相模原の家 (OMソーラーハウス) 「抜け」をつくる _b0014003_1231431.jpg
キッチンは入り口と浴室に一直線に繋がる。
浴室のガラリを空けると坪庭が見える。
相模原の家 (OMソーラーハウス) 「抜け」をつくる _b0014003_12303880.jpg
主寝室は吹き抜けを挟んで子供部屋と繋がります。
手前はお化粧台・・・鏡付きの建具で仕切ることができます。

相模原の家
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川 真)
写真:西川公朗
by satoshi_irei | 2006-07-29 12:48 | ・相模原の家 | Trackback | Comments(9)
Commented by tokyomachiya at 2006-07-29 14:01
閉鎖的に限定された間取りではなく、境界をも取り去って間が繋がる伊礼さんの設計は、まさに「間が抜けています」よね!(笑)
Commented by satoshi_irei at 2006-07-29 15:34
時々、図面が「間に合わなく」なったりもします。
Commented by tanaka-kinoie at 2006-07-29 17:40
身内同士の親父ギャク、親父ギャク返し
とっても笑えます!!
Commented by positive55 at 2006-07-29 20:36
動線とたまり、我が家にも生かされていますね。
特にリビングのたまりは、うちを訪れた多くの人が感じています。
Commented by satoshi_irei at 2006-07-30 09:24
田中さん
この大きな家を小柄な人間が担当すると
どこか間尺に合わない感じがしばらくしました。
Commented by satoshi_irei at 2006-07-30 09:28
POSITIVEさん
1日は、工務店のオヤジを大勢連れて行きますが
よろしくお願いいたします。
だじゃれ、オヤジギャグは禁止にしておきますので・・・・
でも、「笑う町角には福来たる」の家ですから、思う存分言ってもらいましょうか?
Commented by tokyomachiya at 2006-07-30 13:35
伊礼さん、親父ギャグ100連発これから考えておきます。
設計教室ご参加の皆さん、今回の課題「あなたの気持ちが良い場所」に追加で「あなたの気持ちが良いギャグ」も考えてきてください。
忘れた方は「町角の家」の玄関から先には入れませんので、よろしく!
Commented by k_watarow at 2006-07-31 15:30
このスツール、いいですね。
伊礼さんの設計ですか?
足が三本で、不安定な感じが気になりますが、
赤いシートが、ビビッドでよくマッチして、写真写りはとてもいいです。
Commented by satoshi_irei at 2006-07-31 17:05
小林さん、
これは小泉誠さんのアメンボスツールです。
座りやすく、過不足ないデザインで、愛用させていただいています。


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