癖なのかも知れませんが、「抜けた」設計をよくやります。
視覚的に抜けていることも、動線として抜けていることもあります。
抜けた先が何か、何を間に挟んでいるか・・・ということが大事で、
何でも抜けばいいというものでもないように思います。
何と繋がりたいか・・・ということでしょうね。
「抜けた」ところが多いと落ちつかなくなることもあります。
普段、落ち気のない人間なので
「落ちつきのある家」というのがピンときません。
落ち着きのある空間を創ろうとすると、逆に難しいように思います。
むしろ、住まいといえども生活の動き(動線)の構成であると考えて、
単純なプランの中に見えない動線をたくさん創っていくと、
活動的な部分と落ち着きのある「たまり」の空間ができるように思います。
いつも動き回れて見えない道がたくさんできるような家は楽しいだろうな・・・
と思うことが「抜けた」感じになっていくのでしょう。
たまに「間が抜ける」こともありますが・・・(笑)。
キッチンは入り口と浴室に一直線に繋がる。
浴室のガラリを空けると坪庭が見える。
主寝室は吹き抜けを挟んで子供部屋と繋がります。
手前はお化粧台・・・鏡付きの建具で仕切ることができます。
相模原の家
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川 真)
写真:西川公朗