駅伝のような打ち合わせ・・・
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沖縄から戻ってきました。
まるで、駅伝のように次から次へと打ち合わせ(笑)、
駅伝の「タスキ」のように渡されていった・・・という感じの沖縄滞在でした。

真夏の沖縄は久々でしたが、日差しが東京とまるで違います。
実家は窓を閉め切って、24時間クーラーをつけっぱなし・・・。
夜中に目が覚めて、窓を開けてみたら、熱風が入ってきました。
家の廻りに少し気を配れば、こんなことにはならないはずです。
安易に、便利な設備に頼ると「住むチカラ」が萎えていくのですが・・・
どんどん進行していっている感じがしました。

今回、沖縄の町並み、住まいづくりの一面を見ることができたのですが
温熱環境を考慮していると思われる建物は建物自身と町並みに対する設計・デザインが論外・・・という感じですし、
カッコイイ(安藤忠雄風?や坂本昭風?)の建物は
環境的な視点がごっそり抜けて、さらに閉鎖的な建物となっています・・・
上手なんですけどね・・・。
中をみせていただいた家では除湿器が2台動いていました・・・
無垢のフローリングの膨張を防ぐためらしい。

沖縄の住まいの目指す方向はどちらでもないだろうというのが率直な感想です。
きちんとした環境に対する配慮、沖縄の将来に対する提案のない住宅は今ひとつピンとこない・・・
それがあって、確かな設計と言えると思います。
施主が喜べば何でもやるというものではない・・・・。
地元からそんな可能性のある建築家が出てくることを期待したい。

今回は、そんなことをいっしょに考えていきたいという方々と会えて有意義だったと思います。
どうなるか分かりませんが、チャンスを頂ければ、ぼくも挑戦してみたいと思います(笑)。
by satoshi_irei | 2006-07-25 11:45 | Trackback | Comments(2)
Commented by tirudai at 2006-07-25 12:49
こんにちは。
沖縄での出張、台風が怪しかったですが、お天気でよかったですね。

先日、那覇でのオープンハウスへ行き、様々なことを考えさせられました。
その住宅は外観は打ち放しで箱のように閉鎖的でしたが、住居の中に入れば
窓は大きく開放的な住まいでした。
夫は自分達が家を建てる予定地(中部)でこんな住宅つくったら近隣の
オバー達に『イシガントウみたいな家建てて!』って怒られるはず、と
恐れ多くも建築士の方に言っておりました(苦笑)。
その外観は建築士の意図より、施主の希望が強かったようですが・・。
>施主が喜べば何でもやるというものではない・・・・。
そのようなことを私達も思いました。

沖縄の場合は大規模な軍用地が返還されると、住宅地や商業地が
一気に形成されます。
昔からその地域に住んでいる人への配慮がないので、言葉は適してるか
わかりませんが秩序のない住宅地が出来上がるような気がします。
今回のことで住宅(外観)というのは、その環境によって作らされるもの
だと思いました。
Commented by satoshi_irei at 2006-07-25 13:20
TIRUDAIさん
設計する方の見識が大事だと思いますし、
クライアントにそれを伝えていく活動が必要だと思います。
そういう活動をとおして
沖縄の中で設計者の地位向上を図っていかなければならないと感じました。


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