この家は東西に長い敷地です。
南側の庭の奥行きが十分とれず、隣家との距離が気になりました。
隣家との距離感をどう創り出すかがテーマのひとつ。
隣地境界に低い板塀と植栽を施し、奥行きのあるデッキを配してリビングに繋がります・・・
しかし、何かちょっと足りない・・・。
そこで、デッキとリビングの間に薄い、天井の低い空間を挟みました。
奥行き600、高さ300ほどのベンチ・・・
ちょっと横になったり、本を読んだり出来るといいなあ・・・と考えていました。
ここはすっかり子供たちの遊び場となったようです。
この薄いバッファーゾーンを組み込んだことと、
防犯的にも効果がある「ガラリ網戸」のおかげで隣家との距離を取ることができました。
相模原の家
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川 真)
写真:西川公朗