国領の家は相羽建設のパブリシティにプランが掲載されましたので
ブログでも庭との関係が分かる程度にアップいたしましょう。
駐車場は建て替え前を踏襲しています。
南側のちょっと庭に張り出したところが「コンパートメント」のようなコーナー。
そこから、庭の奥行きを楽しみ、冬は1日中、日当たりが良く、
夏は大きく解放して、庭の中にいるような場を作りたいと思いました。
それぞれの部屋から、表情の異なる庭を見ることができればと考えています。


庭の表情とも関係するのが建具のあり方。
この家では障子に和紙を編んだ布を張っています。
風を通しながら、庭が透ける・・・光を調節する役目を果たしています。
晴れたときのデッキの照り返しを見事に遮る効果を目の当たりにして
夏は期待通りの活躍をしてもらえる事を確信しました。


ゲストルームは和室。
いつもの吉村障子です。
腰部分をベニア張りにして壁の汚れを防いでいます。
ベニアの小口は押さえ縁(見切り縁)をまわすと野暮ったいので、
切り放しか、今回のように小口を突いてもらっています。
すっきりとして、品がでます。


ゲストルームには地窓を付けています。
床面に外の緑がゆれて、流れる風を感じられると気持ちがいい。
右は勝手口の網戸。
これも和紙を編んだ布を框戸に張っています。
西日がきれい・・・。
実用的な意味で使っているのですが、
和紙というのは光を楽しむものだということが良く分かりました。

設計:伊礼智設計室(伊礼智 松長浩子)
施工:相羽建設(監督 和田康宏 大工 坂井芳男 坂井直喜)
造園:植光(鈴木一光)