ゴールデンウィークも近くになると、いつも某雑誌の編集者から電話がきます。
「夏号」に向けて、働かされることになるのです(笑)。
今回は千住の町について書け!!ということで、
プレ取材兼ねて久しぶりに千住を散歩してみました。
(住んでいるのですが・・・ほぼ休みなしで仕事しているので、久しぶりです)
千住に関しては多くの雑誌で紹介されていますので、
ちょっと違う切り口でまとめたいと思います。
「町と家のあいだ」から何を学ぶか・・・という視点でまとめてみようと散歩してみました。
「下町の巨匠」・・・千住は「生活感の連鎖」が楽しい町です。
街並みというのは形が整っているということだけでなく、
「生活感の連鎖」と言い換えることができるのではないか?と考えています。
アップした写真からは
玄関廻りの「しつらえ」について考えることがたくさんありました。
自転車をどう置くか?、路地を掃除するための掃除用具の行き場、
プライバシーを守るための植栽のあり方、それらを維持するための道具置き場・・・。
決して、うまく片づいているわけではないのですが、
だからこそ、学ぶことが多いような気がします。
下町というのは、生活とスペース(空間)がせめぎ合っている場所なんだと思います。
その矛盾がいっぱい路地に溢れ、優しさも、だらしなさも、ちょっと汚いところも、努力の跡も、
みんな見えて、面白いところなのではないでしょうか。


採取場所:千住
採取日時:06年4月
・「チルチンびと 6月号」に「町とのほどよい関係」という論文を書いています。
発売はまだ先ですが、合わせてご覧下さい。
その号には東京町家・9坪の家も詳しく取り上げられています。