日大生産工学部の居住コースでは宮脇先生の教え(言い伝え)というのがあるとのこと。
そのひとつが、海外の研修旅行で泊まった部屋を実測すること(笑)。
今回の旅行中、学生たちは、
眠い目をこすりながら、みんながんばって実測したようです。
僕も、すべてではないのですが、魅力ある部屋だけは実測しようと・・・。
これはルガーノの変形した小さな部屋でした。
仕事の上では、よほどの理由がない限り、変形したプランはやらないのですが
俵屋で、良くできた変形プラン(アーネスト・スタディ)を経験して依頼、
見方が変わってしまいました。
変形することで、奥行きを感じたり、包み込まれるような空間となったり
意外な効果が期待できます。
実測することで感覚的な空間認知と実際の寸法の距離が縮まる・・・
建築を習得する上で実測というのは、大事なことなんだと思います。

2枚目の画像はドア枠廻りの詳細・・・ドア枠とドアのかみ合わせが参考になります。
防音性や断熱、気密などにも効果がありそうです。
どこへ行ってもそうなっていました。
ドアを浮かせて見せたいという意図もあったと思います。
(寸法が逆さまになっていたりするのは回り込んで実測しているため・・・笑)
ベッドのヘッドボードの納まりもさりげなく、ひと工夫されていました。
ところで、
宮脇さん(先生)のもうひとつの旅にまつわる教えは
「バスの中では寝るな!!」だそうです。
でも、学生は・・・・よく寝ていた(笑)。
宮脇さんが、いっしょだったらマイクで怒鳴って、たたき起こしたでしょうね?
そういう、おまえはどうなんだ?・・・
という声が聞こえてしまいそうです・・・ちょっとだけ寝ました(苦笑)。