沖縄協会で講演会の日、早く着いたのでちょっと近所を散歩すると
何やら、見たことあるビル・・・たぶん間違いないのだが、顔が付いちゃっている。
きっと、NCR(今は違うビル名です)に違いないと言うことで
横断歩道を渡り、中を覗いてみたら・・・ありました、例の浮いた階段が。
早速、受付の方に事情を説明して1階廻りだけ見せていただいた。
NCRビルは44年前に吉村順三設計事務所で設計、そのときの担当が若き奥村昭雄さんである。
日本で初のダブルスキンを実現し、可動間仕切りのシステムの考案など、
今見ても斬新なアイディアに満ちたビル。
先日、奥村先生のお宅におじゃましたとき、
これまでの仕事をパワーポイントでまとめている最中だった。
いつものように「ちょっと、伊礼君、見て!!」という感じで
NCRのまとめた資料を見せていただいた・・・なんて水準の高い仕事なんだろう(溜息)。
説明していただいたことの中には、レベルが高すぎて理解できないこともあった(笑)。
帰り道、「先生のやってきた仕事をきちんと説明できる人がいるのだろうか(笑)
住宅建築の植久さんたちと話をしていた。
元気な内に、ご本人に存分に語っていただいた方が良さそうである(笑)。
それにしても、丁寧に設計され、施工された元NCRは本当にきれいに使われていた。