俵屋の不思議  「暁翠の間」、開口部の納まり
「暁翠の間」、本間に入ると正面に竹の庭が目に入ります。
床を背に座敷に座ると、正面に見えるのが、奥行きのある庭。
この両方の庭を丸ごと部屋に引き込むためには開口部の納まりもひと工夫が要りますね?

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建具に建具をぶつける、解放すると何もない・・・はやり、こうなりますか!!
基本といえば基本です。(しかし、こんな時の敷居の組み方は難しい・・・)
やっぱり、和の空間には框が細くないとダメですね。

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「楓の間」でもお話ししたとおり、
本間には障子とガラス戸の間にカーテンが仕込まれています。
カーテンは壁の中に仕舞われるようになっています。

昔、奥村先生がモダンリビングの対談の中で、
和の空間にカーテンがぶら下がっているのはだらしなくて・・・
というような事をおっしゃっていたように思います。
そんな事を思い出させる開口部でした。

ここの改装も中村外二工務店なんでしょうか?・・・お伺いするのを忘れました。

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by SATOSHI_IREI | 2006-01-31 14:44 | ・俵屋旅館の不思議 | Trackback | Comments(10)
Commented by studio-tsumugi at 2006-01-31 15:33
戸の開け閉ては静かに、だからこそ出来る納まりですね。
二枚目の写真が見えないので、出来れば調整お願いします。
Commented by SATOSHI_IREI at 2006-01-31 15:48
TSUMUGIさん、
そうですね、作法もともないますね。
材質も吟味しないと細くできないでしょうね。
Commented by surugaki at 2006-01-31 17:05
このディティールは、以前住んでいた家を増築する時、真似させていただきましたので、思い出があります。
それに中村外二さんのご自宅に、OMソーラー協会と研究所で会員工務店を案内していただいたことが
ありました。あの頃は、皆がOMに燃えていました。(誤解されるといけないので、オフレコです。)
Commented by SATOSHI_IREI at 2006-01-31 18:15
今井さん、
そうですね。
あのころは研究所と工務店の接点も多かったのかも知れませんね。
また、そうなるといいですね。
Commented by studio-tsumugi at 2006-01-31 20:14
二枚目見えます!ありがとうございます。
今日、「椅子づくり百年物語」が足長おじさんから届きました。
じっくり読もうと思います。
Commented by SATOSHI_IREI at 2006-01-31 20:48
tsumigiさん、江戸川の足長おじさんですね(笑)。
住宅建築2月号もよろしく(笑)。明日発売です。
Commented by kazuo-nakazato at 2006-01-31 20:49
山長商店の榎本社長宅は渡辺明さんの設計で増改築されましたが、回廊の中の庭がすべての部屋から良く見えるように建具なども工夫されて気持ちいいのですが、榎本さんは地震には一番先に倒れる家だろうなと言っていたのを思い出しました。
Commented by th0031 at 2006-01-31 22:30
突然ですが、俵屋って俵屋宗達(日本画家)と関係あるのでしょうか?
Commented by SATOSHI_IREI at 2006-02-01 10:13
中里さん、
確かにそうですね・・・。
建築関係の社長さんのお宅は、
どこよりも先に倒れるように創るのがマナーかも知れません(笑)。
Commented by SATOSHI_IREI at 2006-02-01 10:14
th0031さん
どうなんでしょうね?良く分かりません。


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