俵屋の不思議  暁翠の間(スイートルーム)
さて、お約束通り、今回は特別に見せていただいた「暁翠の間」です。
下のプランをご覧下さい。
中村好文さんの「意中の建築」(新潮社 上下 各2800円)から
拝借させていただきました。
その中の8番の部屋が「暁翠の間」です。
ちなみに、僕の泊まった部屋は15番の「楓の間」。

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「暁翠の間」は新館のハナレ・・・一度外へ出て部屋へアプローチします。
下の写真は入り口を入って正面の次の間。
この部屋は最近改装されて、吉村事務所のオリジナルの雰囲気ではありません。
次の間も、オリジナルはソファとイージーチェアが置かれていました。
今はご覧の通り、庭を見るセッティングスペースと書斎がついています。

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1996年「TOTO通信」SEP-OCT号で奥村先生と宮脇檀さんの対談があります。
「俵屋」に見る吉村順三のディテール・・・と題していろいろとお話をされています。
その中に出てくる写真を見ると、庭の感じは、ほぼ変わっていないようです。
吉村順三展の「図録」でご覧になってもいいでしょう。
ちょうど「暁翠の間」の写真が出てきますので比べてみてください。

書院混じりの無骨な数寄屋が,数寄屋らしい数寄屋に改装されていましたが、
それでも、やっぱり、吉村流の簡素な品の良さがあちこちに残っていました。

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上の写真がアプローチの中庭です。この庭を見ながら部屋に向かいます。
部屋の中からは寝室と浴室の庭となります・・・つづく。

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by satoshi_irei | 2006-01-21 14:49 | ・俵屋旅館の不思議 | Trackback | Comments(3)
Commented by yurakuan at 2006-01-22 01:34
手入れが行き届いた坪庭といい、簾の使い方といい、細部にわたって手を抜いていない・・・・。そんな張り詰めた空気が伺えますね。
俵屋旅館、恐るべしです。
Commented by satoshi_irei at 2006-01-22 09:37
yurakuanさん、
維持費が大変だと思います。
Commented by ame-no-michi at 2006-01-22 23:00
TBありがとうございます。
中に一歩踏みいることができなかったのは大変残念です。
玄関先に銅の雨といが使われているのをみて少し安心してしまいました。

「意中の建築」 持参すれば良かったです。


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