さて、お約束通り、今回は特別に見せていただいた「暁翠の間」です。
下のプランをご覧下さい。
中村好文さんの「意中の建築」(新潮社 上下 各2800円)から
拝借させていただきました。
その中の8番の部屋が「暁翠の間」です。
ちなみに、僕の泊まった部屋は15番の「楓の間」。
「暁翠の間」は新館のハナレ・・・一度外へ出て部屋へアプローチします。
下の写真は入り口を入って正面の次の間。
この部屋は最近改装されて、吉村事務所のオリジナルの雰囲気ではありません。
次の間も、オリジナルはソファとイージーチェアが置かれていました。
今はご覧の通り、庭を見るセッティングスペースと書斎がついています。
1996年「TOTO通信」SEP-OCT号で奥村先生と宮脇檀さんの対談があります。
「俵屋」に見る吉村順三のディテール・・・と題していろいろとお話をされています。
その中に出てくる写真を見ると、庭の感じは、ほぼ変わっていないようです。
吉村順三展の「図録」でご覧になってもいいでしょう。
ちょうど「暁翠の間」の写真が出てきますので比べてみてください。
書院混じりの無骨な数寄屋が,数寄屋らしい数寄屋に改装されていましたが、
それでも、やっぱり、吉村流の簡素な品の良さがあちこちに残っていました。
上の写真がアプローチの中庭です。この庭を見ながら部屋に向かいます。
部屋の中からは寝室と浴室の庭となります・・・つづく。
・伊礼智設計室のプロフィール、仕事(作品)については右のカテゴリの中からご覧下さい。
・記事と関係のないトラックバック等、削除させていただく事がありますのでご了解願います。