俵屋 3 客室・楓の間
俵屋の客室・楓の間をご案内しましょう。
たぶん、俵屋でもっとも安い部屋だと思います(笑)。
新館2階の真ん中の小さな部屋。

俵屋に関しては、「一見さんおことわり」、「1泊7万円・・・」という噂があり、
ダメ元で電話してもらったのですが、伝説であることがわかりました(笑)。
1週間前くらいに予約入れればたいてい大丈夫であること、値段も部屋によるようですね。

b0014003_23332269.jpgb0014003_23324047.jpgb0014003_23382561.jpg
さて、楓の間ですが、ドアを開けると前室、左側が「本間」、右が水回りとなっています。
「本間」(6帖)からモミジが見えることがこの部屋の特徴とのこと・・・。

入り口ドアのすぐ裏がカバン置き場・・・
浮いた板一枚の何とも簡素な作りですが、ドアの裏というのがなかなかの位置。
目に入りにくく、係の人がサービスするときはしばらく開け放しとなるのですが、
ドアの裏なので防犯的にもひと工夫されているというわけです。

入り口正面は横使いの小竹で視線を遮った、衝立状の壁があり、
その斜め下に冷蔵庫置き場があります。
その冷蔵庫も、もっとも小さなもの・・・とにかく簡素です。

「本間」は大きな雪見障子が特徴です。中庭を切り取り、よけいな景色を遮る役割です。
「本間」の横に実質3畳ほどの府室があります。
ゆっくりと腰掛け、庭を見ながら、本を読んだり、
たばこを吸ったり、お茶を飲んだりするような小さな場所です。
写真で見えるマットのようなものは昼寝のための「シエスタマット」・・・
ベットのない旅館では、そのような気遣いがうれしいですね。
ちょっと横になるために、布団を敷いてもらったりするのも心苦しいですものね。
この府室も気に入りました。

翌朝、係の人が朝一番で絞りたてのジュースを、そこのコーナーに運んでくれました。
庭を見ながらジュースを飲んでいる間に布団を上げ、朝食の準備をしてくれる・・・。
そんな時にも役に立つスペースです。

b0014003_234342.jpgb0014003_2345499.jpg
俵屋は全体が街からの「隠り部屋」のような作りですが、
さらに随所に小さな包み込まれるような「隠り部屋」を内蔵している・・・
そんなところが魅力のひとつだと思います。
一日中くつろげる空間・・・・、小物、気遣いがさりげなく、
簡素にしつらえられた旅館が俵屋でした。
by satoshi_irei | 2006-01-02 00:21 | ・俵屋旅館の不思議 | Trackback | Comments(17)
トラックバックURL : https://irei.exblog.jp/tb/3979590
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by tokyomachiya at 2006-01-02 01:19
伊礼さん、今はインターネットで予約できるようですね。
あとは、「炭屋」と「柊屋」攻略ですね。忘れてならないのが都ホテルの「佳水園」、泊まらず部屋だけ見せていただいたことがありますが、なかなかのもの。
いいなぁ・・・、今年は絶対に行くぞ!
Commented by satoshi_irei at 2006-01-02 09:58
迎川さん、
手を広げると大変です。
俵屋は吉村先生や奥村先生が手がけたものだから、
と言うこともあります。女将もただ者ではありませんし・・・。
まずは俵屋を学びます。
Commented by studio-tsumugi at 2006-01-02 13:50
あけましておめでとうございます。

布団を上げてもらっている時ってなんだか申し訳ないような、
手持ち無沙汰なんですよね。
細かなところまで行き届いていて、でもさり気ない。
私も行ってみたいです。
Commented by satoshi_irei at 2006-01-02 16:09
stumugiさん、
そうなんですよ。ひとりの方が世話をしてくれるのですが
なんだか、昔の「細腕繁盛記」の「山水館」を思い出してしまいました。
40年近く前の話ですね・・・。
Commented by terumi_aiba at 2006-01-02 16:21
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
家族サービスをする最大のイベントですね。
お子様には、お年玉を忘れずに・・・。
Commented by satoshi_irei at 2006-01-02 17:18
teruちゃん、先程ちゃんとあげました。
元旦から、猫じゃらしで猫を遊ばせるわ、夕ご飯は作るわ・・・
たまらず、明日から事務所に行きます(笑)。
Commented by kazuo-nakazato at 2006-01-02 17:43
おけましておめでとうございます。
部屋の間取りやしつらえにもてなしの心を感じさせてくれますが、ここで働く方々もそうなんでしょうね。
ところでこのお部屋はおいくらでしたでしょうか?ヤボなことをお聞きしますが・・・、工務店のオヤジが泊まれるかどうかが問題です(笑)。
Commented by yurakuan at 2006-01-02 18:42
明けましておめとうございます。
俵屋シリーズ、興味深く拝見してます。
「一見さんお断り」は伝説でなく、事実だとばかり思ってました。
何せ、何年か前に読んだ村松友視の『俵屋の不思議』という本
に書いてあったので・・・・。

伊礼さんのレポートで、アーネスト佐藤氏と女将・佐藤 年さん
のすばらしい感性がよく伝わってきます。
そして、やっぱり私にとって俵屋はますます伝説になってます!
Commented by positive55 at 2006-01-02 20:51
遅ればせながら、あけましておめでとうございます!
いつか私たち夫婦もこんなところに行けるようにがんばります(笑)
今年もよろしくお願いいたします。
Commented by kyoco-chan at 2006-01-02 23:34
あけましておめでとうございます!
なんかいいなぁ~、このお宿 俵屋さん。。
伊礼さんの書いた、この図もとってもいいなぁ~。
なんか、いいなぁ~。 角度とか数字とか入ってるし、
うう~ん、これが「見取り図」だ!!って思うもの~(^-^)
Commented by satoshi_irei at 2006-01-03 00:23
中里さん、
伝説の6掛けくらいの値段でした(笑・・・もちろんひとりあたり)
Commented by satoshi_irei at 2006-01-03 00:27
yurakuanさん、あけましておめでとうございます。
「俵屋の不思議」・・・俵屋で売っていました。
それも、定価より高かったです(笑)・・・「意中の建築」も。
Commented by satoshi_irei at 2006-01-03 00:50
positive55さん
俵家並みの家に・・・・しましょうか(笑)?
今年もよろしくお願いいたします。
Commented by satoshi_irei at 2006-01-03 00:52
kyocoさん
あけましておめでとうございます。
次はちょっと細かい話をしたいと思います。
それでも、できるだけ写真を入れたいと思いますので
退屈はしないと思います。
Commented by k_watarow at 2006-01-03 11:07
新年おめでとうございます
新年は、俵屋からの一報ですか。
いいですね。
視線が低く、下方に向けて延びるよう考えられているのですね。
わずか一間のつくりですが、きっとよい広がりでしょう。
次のお話で、天井の高さ、内法高なども聞かせてもらえるのを
楽しみにします。
Commented by satoshi_irei at 2006-01-03 15:59
小林さん
この世界は、小林さんの方が遙かに詳しいと思いますが、
俵屋の雰囲気って吉村先生の自邸の雰囲気に近いのではないでしょうか?
Commented by urban+ at 2006-01-03 21:57 x
改めまして新年おめでとうございます。今年も良い年になるように願っています。


<< 俵屋 4  簡素な水回り 良いお年を!! >>