学校の先生をやるようになるといろいろと気苦労も出てきます。
ある、超売れっ子デザイナーの元へオープンデスクで生徒を送り込んだのですが、 送り込まれた本人に取っては厳しかったようで、生徒から相談を受けることになります。 アトリエ事務所で、人を育てるということは どうすればいいのかという整理がついた日でもあったように思います。 これまでも同じですが、「意識を高く持ちましょう」ということです。 下手でも、才能がなくてもいいのです、いいものを創りたいという「意識」を持ってほしい。 「意識」が全ての根本。 それが「上達」する基本であり、設計者として信頼される第1歩です。 若いうちから、土曜祭日休みたいとか、いい給料が欲しいとか、 そういう人はこの世界へ来なくって結構です!!・・・迷惑です。 自分の抱えている仕事のことをずっと考えている、 やる気のある「意識の高い人」へ譲って下さい。 叱られること、注意されることすらダメな人は、話にもなりません。 (学生なら、まだ説得もしようと思います) 若い時の意識の持ち方が大きく影響する、人生に関わるということを、 是非、分かっていただきたいと思うのです。自分の反省も込めてです。 それはほんのちょっとしたこと。 世間一般の価値観とは違いますが・・・意識の持ち方で「ものつくり人」は見違えます。 上記のデザイナーからメールを頂いたのですが、 何の違和感もない、同じ価値観・・・。 最後まで責任もって面倒見る気とのこと・・・。 大事な時期によけいな気苦労をかけてしまいました。 でも、頼んでよかった・・・学生にとって最もいい経験になるでしょう。 若いときに苦労すると本当にいい!!・・・ 年とると、苦労を快感と思えるようになるから(爆笑)。
by satoshi_irei
| 2005-08-27 20:49
| ・住まい・建築
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Comments(17)
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tokyomachiya at 2005-08-27 21:07
ある、できる大工の棟梁が、伊礼さんと全く同じことを言っていました。
同じ棟梁が、最近、若いもんはきちんと日曜日に休ませないとだめだと言っています。 休みに家でゴロゴロしていては意味がない。 この日を使って、友達に会ったり、建物を見に行ったり、美術館やコンサートに行ったり、社会との接点を持たないとカタワモノの職人になってしまうと。 設計も住宅職人ですね。
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satoshi_irei at 2005-08-27 21:55
休みが多く欲しいといっている奴に限ってダメだと思っています。
うちの事務所では絶対に雇いません。 休みがたくさんあれば勉強しているかというとそうでもありません。 ろくに墨付けも出来ない大工が 美術の話や映画の話をしようものなら、 山長のヤング110くらいの杉で殴ります(笑)。 忙しいから段どり能力が出来きるわけです。 才能がなくっても、意識の持ち方で一人前になれることを 分かる人だけうちの事務所に関わってきてほしいです(願)。 質の高い休日のあり方をスタッフと相談して決めて行きたいと思います。
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かわ
at 2005-08-27 22:25
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少し観点は異なりますが、最近他のブログで知った「アップルコンピュータ創立CEOのスティーブ・ジョブス氏のスタンフォード大学卒業祝賀スピーチ('You've got to find what you love,' Jobs says)」を紹介します。
日本語:http://pla-net.org/blog/archives/2005/07/post_87.html 英語:http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505 私自身は大学を卒業してから17年になりますが、とても参考になりました。
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satoshi_irei at 2005-08-27 22:43
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satoshi_irei at 2005-08-27 22:54
ジョブスのスピーチは手に入れています。
読んでみますね。
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satoshi_irei at 2005-08-27 23:06
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かわ
at 2005-08-27 23:56
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解説の代わりに、参考になるような部分を少し抜粋してみます。
○ 自分が本当に心の底から満足を得たいなら進む道はただ一つ、自分が素晴しいと信じる仕事をやる、それしかない。そして素晴らしい仕事をしたいと思うなら進むべき道はただ一つ、好きなことを仕事にすることなんですね。 ○ 君たちはもう素っ裸なんです。自分の心の赴くまま生きてならない理由など、何一つない。 ○ 君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。 ○ Stay hungry, stay foolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ)」。 建築・設計の世界は「好きなことを仕事」にできる世界の1つだと思います。私がお願いした設計の先生も本当に土日もなく仕事をされています。打ち合わせをしていても全然悲壮感などありません。大変だと言いながら、いつも喜々として話しをされていました。 若い人たちに最もふさわしい言葉が、最後の「Stay hungry, stay foolish.」ですね。脇目もふらず(土日も休まず)、夢に向かって突っ走れ!(長文失礼しました。)
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hinata_gkc at 2005-08-28 00:18
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surugakinoienix
at 2005-08-28 07:11
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伊礼さんの言われる通りです。早速、この記事をプリントして、若い社員に話そうと思います。
私は、9年前から、毎年3校ほど、インターシップを受け入れていますが、学生の目的意識が 薄らいできているようです。それで、動機付けの為のインターシップになってしまいます。 困ったものです。
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tanaka-kinoie
at 2005-08-28 12:04
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伊礼さんの意見に全くの同感です。
私も仕事漬けではありますが好奇心旺盛ですので社会との接点を持たない片輪者には絶対ならない自身があります。 代表になると色んなお呼ばれ、依頼、会合がありますので金にならない事も多いのですがそれらも本業に繋がるチャンスである事も多いのです。 ようは試されているんですよね。 その辺が良くわかってきたこの頃です。
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shunn1977 at 2005-08-28 14:33
はじめまして。お邪魔致します。
都内の設計事務所で修行中の若輩者です。 伊礼さんのお言葉とてもとても励みになります。 オーナーからの喜びの言葉さえいただければ給料なんて・・・休日なんて・・・少しでいいです。
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satoshi_irei at 2005-08-28 15:37
すみません,何だか大げさなことになってしまって(笑)。
みんなが頑張っているときに旅行にいきたいなあ(笑)。
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satoshi_irei at 2005-08-28 15:41
shunnさん、はじめまして。
その気持ちさえあれば、休んで結構ですよ〜(笑)。
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masa-aki.m at 2005-08-28 20:03
これ、コピーしといてここぞという時に使います。
うちの子供にも使えます。
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satoshi_irei at 2005-08-29 12:17
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k_watarow at 2005-08-30 09:24
やぁ、掲示板のようなにぎわいですね。それだけ皆さんスタッフのこと、建築のこと考えてるんですね。設計者は、設計してることがそのまま生活でもあるから、仕事とか休みとか、あまり気にしないんですよね。そうした生活のスタイルを多くの人の価値観にはないことですし、想像の他でしょう。風呂場やトイレに窓のないのが普通ってとこで育ったひとに、風を吹き込むには時間がかかりますね。ちなみに今年のインターシップで私のところにきた学生は、当たりでした。この先は、分かりませんが...。休日出勤記録更新中の同遇者(造語デス)より。
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satoshi_irei at 2005-08-30 20:19
小林さん、
やる気のある学生は結構多いと思います。 休みが少ないとか給料が安いとかはまだ大丈夫なようですが、 怒られること,ダメだしされることになれていない人も多いですね。 それで、落ち込む奴は見込みがありますが、 悪態ついたりする奴は相手にしたくないですね。
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