*写真は石油ストーブを利用した煙道採熱方式。
今日は鶴瀬の「マツモト建設」モデルハウスにて、
ペレットストーブの煙道採熱の打ち合わせを行った(煙道採熱の現物があったので)。
*ちなみにそのモデルハウスはエーアンドエー時代の僕の担当(10年前です)。
長野県職員、ストーブの制作者近藤さん,
煙道採熱の煙突をつくっていただこうという「ミヤ工業」さんとの打ち合わせ。
お互い、遠慮なく、いいたいことを言い(笑)、とてもいい形で話がまとまったのではないかと思う。
煙道採熱は商品として売り出す事は難しい。
それぞれの条件に応じて設計していかなければならないので簡単ではない。
何かあった場合の責任の所在など不明確である。
建築の設計というのは、プロダクトの世界と違い、すべて検証して引き渡しているわけではない。
建築の設計は、まだ見ぬ、未知の心地よさを目指して「委託」される設計である。
完成した「商品」を売っているわけではないので、その辺りがきちんと話し合われて、
整理されないと煙道採熱オプションのおかげでうちの事務所は普段の仕事と違って大変なこととなる。
採用する側、売る側の責任体制をきちんとするためにも
「検証」という行為を時間をかけてやろうということになった。
それは、ミヤ工業さんの意見を借りれば、信州型の信頼を得る「正しい判断」だと思う。
煙道採熱オプションの一般販売は遅れるが、それがいちばんいい形で、
将来、皆さんに、たぶんいい形で還元できるのではないかと思う。
というわけで、しばらく煙道採熱方式はお預けとなると思います。 伊礼智