下野の家、ゴジラ、終戦。
実は・・・下野の家(設計:伊礼智)のこの写真には特別な感情を覚えます。

この写真を見るたび思い出すのが、子供の頃に買ったゴジラのプラモデルの表紙(笑)。
自分でつくれなくて、お父さんに頼んだら、
お父さんも作れなくて、怒って庭に捨てられてしまった、笑。
仕事帰りでかなり疲れていたんでしょう。

昭和29年のゴジラの映画(秀作です)は怪獣映画とも言えるし、戦争映画とも言えます。
ある評論家の見立てによると、ゴジラは南の島・海で亡くなられた日本兵の精霊の化身、
日本兵の化身は現代の日本に上陸(ゴジラは基本、南からやってくる)して、
祖国に対する怒りか?・・・破壊をつくす。
しかし、やっぱり、ゴジラは皇居だけは襲わない(笑・・・日本の心なんです)。

この映画は幼い頃、沖縄で米軍基地の英語版の放送で初めて見て、
どキモ抜かれたものですからとても印象が強い。
この頃の沖縄はアメリカの統治下、ドルを使って暮らしていました。
アメリカの基地放送で流れるくらいですから、
彼らに取って都合が悪い内容では無かったのでしょう。

その後のウルトラマンや正義の味方となったゴジラは日米安保の化身と言えます。
どうして、怪獣が日本を襲い続けるというストーリーが出来上がったか?に、
個人的には興味がありますがもしかしたら、今の政治とも共通点があるかもしれません...
全く分かりませんが。

下野の家の廻りは畑・・・、何だか焼け野原のようにも見えます。
子供の頃、作れなかったゴジラの憧れのプラモの表紙に重ね合わせてみました。


戦後70年、様々な思いがよみがえりますが
戦争で亡くなられた方々に素直に黙とうを捧げたいと思います。
戦争は嫌だ・・・という事だけは子供の頃から身に付いた感情であり(たくさん、実話を聞きました)、自分の判断です。



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by satoshi_irei | 2015-08-08 22:39 | Trackback | Comments(1)
Commented by 早津和之 at 2015-08-09 08:03 x
伊礼先生、おはようございます。
ゴジラ、メカゴジラは子ども心をとらえ、大人になった今でも
フィギュアや映画を見ています。 

ブログの承認よろしくお願いします。


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