田園調布本町の家
・木造2階建て
・敷地面積 94,36㎡(28,55坪)
・建築面積 47,09㎡(14,25坪)
・延床面積 85,35㎡(25,25坪)
設計:伊礼智設計(伊礼智 鈴木信介)
施工:創建舎
写真:伊礼智
構造:木造2階建て
規模:延床面積25,25坪
家族:3人
主な特徴と設備:タニタハウジングウエアの新しいガルバリウムの外壁材
「ZIG」使用
大きなサービスバルコニー
自転車を収納できる大きな土間玄関
断熱材・セルロースファイバー吹き込み
1階はエアコン利用の床暖房・2階は温水床暖房
3人家族のための、延床面積25坪程度の小さな住まいです。
廻りが環境のいいところなので借景を生かしたいこと、
インテリアのテイストは木を着色して、白い壁と濃い色でまとめたいこと、
自転車置き場として土間が欲しい・・・主なご要望はそんな感じでした。
加えて、設計は伊礼智設計室、施工は創建舎がいいと、
迷いのない決断でした。
そんなやり取りを心に留めて敷地を見にいったとき、
ご近所の木々の立派さに感心・・・
開口部から、それらの木々が望めるだけで
気持ちの良い住まいになるように思えました。
工事中の現場に足を運んだ時、窓から見る景色が意図通り!
いや、屋根のトップライトからもお隣の木が望めるという、
嬉しい誤算(ご褒美)もありました。
住まい手が創り手を尊重し、だからこそ、より創り手も住まい手を尊重する。
よい家づくりのあり方のひとつだったように思います。
白い壁と茶色の木のテイストが好き・・・という話から
築50年越えのうちの事務所や吉村順三さんの自宅のテイストの話、
最終的には昭和初期の古い住宅の雰囲気がいいなあ・・・となりました(笑)。
新築なのに古くからあるような住まい・・・??
ノスタルジーというのは、決して、後ろ向きの姿勢では無くて
捨てがたい価値感・・・その人にとっての強い意志があり得ると思います。
住まい手にとっての大事な記憶・・・その心地よさを共感できたように思いました。
お隣の大きな望めるように考えて開口を設けたのですが
屋根に設けた天窓からも木が望めるとは
予想もしていませんでした(ついてたなあ)。


ロフトは将来の子供部屋であり、しばらくは奥さまの書斎。

トイレも清涼感のあるレトロな雰囲気(笑)。
1畳の和室の小窓からキッチンを切り取った風景。

伊礼智設計室の標準階段・・・
2階リビングの時は、冷房時の冷気留めが標準装備。
小さなお子さんがいらっしゃるお宅でもお役にたちます。
2階リビングであるこの家はキッチン横に、サービスバルコニーがあります。
主にもの干し場ですが、外物置付、流しが内蔵されています。

浴室は最近はTOTOのハーフユニットバスを利用。

1階の寝室は最も小さな壁掛けエアコンを利用して床暖房を・・・。
床面にフラップのような幕板を設け、暖房時に床下へ、
冷房時はフラップをしまって、直接部屋に冷気が吹き出すようにしています。
一日中、日当たりのいいリビングは
窓際も造り付けのベンチやソファ脇に1畳の和室(子供のお昼寝コーナー)があったり、
日本家屋の持っていた、多義的な空間の使い方を踏襲しています。
i-works project 「標準化」から生まれる豊かな住まい
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