南与野家をすこしづつアップしたいと思います。
写真は伊礼のつたないものですが、しばらくは我慢願います(笑)。
南与野の家(2011年)
設計:伊礼智設計室(伊礼智 小倉奈央子)
施工:自然と住まい研究所
造園:荻野寿也
外壁と内壁はシラスを原料とした「そとん壁」(調湿と消臭効果に富む)・・・
開発のお手伝いをした思い入れの強い素材です。
(雨樋もタニタハウジングウエアと開発したガルバ・スタンダード半丸)
造園は荻野寿也さん。自然の風景を切り取り、生け花のように樹木を打ち込む方です。
ガレージを通して、
中庭の風景が町に拡がっていくといいなあ・・・と思いました。
中庭は荻野さんの手により、溶岩石や川砂利で川を表現した風景となりました。
荻野さんはアッパーライトで樹木を照らす事を好まないので、協議の結果(笑)
照明を直接、樹木に当てるのではなくて、白く塗られた塀に反射させて
影絵のように浮き上がらせるようにしてみました。
この家では中庭と玄関アプローチを大谷石の土間で繋げています。
家の中に外部が入り込んできたような感じです・・・そこが階段ホールであり、
3人家族のそれぞれの「寝室+趣味の部屋」を程よい距離に保っている空間でもあります。
階段はスチール階段、土間に浮いているような軽やかな階段としました。
リビングは2階・・・
絵と音楽が好きなクライアントのために柔らかな光と、
柔らかに拡がる音を用意したいと思いました。
壁と同じ素材(シラス塗り)でうねった天井が柔らかな空間をもたらしてくれました。
メインの開口から中庭が見下ろせます。
引っ越し後の暮らしぶりを少しアップします。
趣味で集めていらしたスタンドや絵、緑に囲まれて、ジャズが流れる・・・
奥さん曰く、「この家はロマンティック・・・・」。
ちょっと新しい境地が見えたようでうれしい(笑)。
どこかバリにいるような感じもして・・・
でも、これまで住んでいたマンションもこんな感じだったと思い出しました。
大事な事以外、細かなことは言わないほうがと・・・、
出来上がったものに会わせて住むから・・・。
普段、日本でもトップレベルの技術者として腕を振るっている方の達見した価値観です。
こちらの提案をそのまま採り入れて、設計を尊重してくださり、
それに答えて、こちらも住まい手の声なき価値を尊重したような家づくりでした。
この家は「施主としての器量」と「住むチカラ」が
創り上げたものだなあとしみじみ思う・・・(笑)。
いい仕事をさせていただきました。
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