カメラマンの西川公朗さんから写真が届きました。
その日は快晴で気持ちいい写真が撮れました。
白馬の山荘・・・少しづつアップしていきます。
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:杉野建築店
スキーを楽しむための小さな山荘です。
積雪が2000ミリを超えるため、基礎を800ミリ上げています。
どちらかというと冬を楽しむ山荘ですから
大きな掃き出しの開口を設けず、景色を取り込む窓にしました。
そうすることでコンパクトでありながらも
家具を配置するための「溜まり」も作ることができました。
一度、デッキに上がって、室内へアプローチします。
建坪は12,5坪。
1階床面積11,5坪、2階床面積5坪・・・計16,5坪となります。
2階とは言っても、天井を低く抑えているのでロフトに近い高さですから
どちらかというと延べ床面積11,5坪+ロフトのようなものです(笑)。
入口は風除室でもあり、土足のまま土間に入ります。
そこがスキー板のチューンナップルーム。
リビングはフルオープンできる木製建具、
白馬の冬に、木製建具で、しかもシングルガラスで大丈夫?
という声もありましたが、暖かいようです。
障子が仕込んであり、いざとなれば雨戸もあります。
断熱材はセルロースファイバーを吹き込んでいるので
基本的な断熱性能が高いことが効いたのだと思います。
キッチンは1坪ちょっとの広さ、
吹き抜けの中で、パーティションで軽く囲われているかのようなキッチンです。
寝室は1つのみ、基本的にはご夫婦のみのスキー小屋。
その他の宿泊は2階(ロフト)の天井の低い広間となります。
山荘、セカンドハウスというのは非日常の空間でありたいということから、
より思い切った設計をするのが本来だと思うのです。
むしろ、この山荘は逆で、
より生活を「合理的」に詰めていった結果、非日常的な暮らしを感じられるように思います。
いかに普段の暮らしが「必要でないもの」にまみれているか・・・という事かもしれません。
面積が広くなっても、ものが増えても、必ずしも感性が高まるわけではないですね・・・。
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