小さな森の家・・・
プロダクト住宅「i-works 15坪の家」のコンセプトモデル
を少しづつアップしていきたいと思います。
設計:伊礼智設計室(伊礼智 小倉奈央子)
施工:杉野建築店
掲載誌:新建築・住宅特集2011年2月号
建坪7,5坪、延べ床面積15坪の家です。
今回はいつもと違って
家族を想定して設計したわけでもなく、土地や風景に合わせて設計したわけでない、
小さな床面積の中でどれだけ楽しい家ができるか、
でも普通の家で、特殊な人でなければすめいないような住宅ではない、
住宅?遊具?小屋?・・・よく分からないのですがとにかく小さな家なのです。
気に入った方が、好きなように、好きな人と住めばいいか?と開き直りつつ、
延べ床15坪でもきちんと暮らせそうでしょう?というのが伝われば幸いです(笑)
杉野建築店のモデルハウスでもあり
「小さな家・計画」の小さな家のプロダクト化のためのコンセプトモデルでもあります。
いくつかの懸案事項を解決した上でできるだけこのテイストで
プロダクト化していきたいと思います。
リビングの奥、対角線に2畳の和室があります。
吹き抜けていてロフトにつながります。何に使うのか?は住まい手が考えてください(笑)
和室が階段から直接上がれたり、敷居がベンチのようになっていたりと
ちょっと、普通と変わっているのですが・・・すぐに慣れると思います(笑)。
楽しいと思うか、非常識と思うかは・・・その人次第です。
ロフトは手前がタタミ敷き、奥は収納で使います。
和室は東側に昼寝部屋として良さそうです。
和室からキッチンへ裏の動線が用意してあります。
茶の間としてもいいかもしれません。
キッチンと和室をつなぐ裏動線です。
パントリーとして重宝すると思います。
小さな家ながらも廻れる動線がある・・・ということが
楽しい仕掛けでもあり、ストレスなく暮らせるのでは?と思います。
ハシゴの足下周りが、ちょっと良くわかりにくいでしょうね?
デスクがさがってテレビ台となり、そのまま延びてベンチに・・・
さらに奥には背もたれが付いて足を伸ばせて座れます。
ハシゴの一段目は小さなテーブルのような、ベンチのような・・・
建築と家具が融合するような作りになっています。
2階の窓際のソファは背もたれ付き・・・足を伸ばしてダラダラくつろげます。
建具の構成が「アミ付きガラリ戸」、「ガラス戸」、「障子」の構成。
開口部は外部との回路・・・
「設計って、外部からくるものをどれだけ取り入れるかでしょ?」といったのは
哲学者の野矢茂樹さん、ある座談会での話です。
いいもの外部からやってくる、
それを制御して必要なものを必要なだけ取り入れるのが開口部。
開口部は住まいの豊かさを制御しているような装置です。
1階の和室は4畳半、寝室にちょうどいい。
和室の奥にサワラ貼りの浴室、洗面、トイレが配置されています。
(2012,10月現在、メーカーの品質管理に不具合があり、使用を控えています)
ハーフユニットバスはオリジナル・・・木製の引き戸が使えます。
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