浜松・大蒲町の家
3人家族のための住まいです。
守谷の家でも感じたことですが、町中の住まいは、
敷地めいっぱいに建ててしまって、道路側に壁や塀を作ってしまう。
町の奥行きがなくなって、町歩きをしていても
楽しさがなくなってきているように思います・・・それを何とかしたい。
それが、設計の手がかりのひとつでした。
庭から道路側を見ると・・・カーポートが町と家の間の距離を創りだしています。
風は道路に沿って吹く。
道路を吹く風が中庭の空気を吸い出すように風の流れを創り出します。
庭にフルオープンに開いていても
カーポートのトンネルやモミジなどで直接的な視線を遮ります。
延べ床29,5坪、1階も2階もロフトも廻れる動線を持ち、
歩き回れる家となりました。
日頃から歩き回れる家はいい家だと思っています。
(子供の頃から落ち着きがないと言われれていたせいか?)
住まいも動きの中に暮らしがあると言っていいでしょう。
動線の先々に居場所が在り、落ち着く場所がある・・・
単純なプランの中にそれを具現化できないか?というのがテーマ。
ここで大蒲町の家の小さな居場所を集めてみました。
2階、ロフト周りを見てみましょう。
写真に見えるダクトは
OMソーラーの立ち下がりダクト、空気集熱型の床暖房システムです。
決して大きくない家ですが
歩き回れて、その先々に居場所がある。
動きの中に新しい発見と気づきがあるといいと思います。
浜松・大蒲町の家
設計:伊礼智設計室(伊礼智 一場由美)
施工:スローハンド
造園:ハウズ(鈴木勝三)
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