出張の合間、電車の中で、
毎日の事務所へ向かう途中・・・
コツコツと読んでいた「新参者」(東野圭吾)を読み終えました。
ただ今、テレビで放映中なので内容には言及しないことにします(爆笑)。
東野圭吾の小説を読むのは始めて・・・。
本は事件に関わる人たち、それぞれのストーリーごとに構成されています。
それがドミノのようにどんどん繋がっていって、最後に倒したドミノで
すべてが繋がります。
作者は、最後のドミノを倒したとき、
今までに味わったことのない達成感があったと書いています。
山本謙一さんの「利休にたずねよ」もそうですが、
時間軸で小さなストーリーを繋げていって
最後に「府に落ちる」構成が個人的な好みです。
先日の「小さな建築」コンクールで感じたことですが
小さなものを繋げていって、大きな到達点を得る・・・
という価値観がいいのだろうなと思いました。
「新参者」・・・良くできた小説だと思います。
ダイナミックな展開ではないと思いますが・・・。
ただ、読み終えた後・・・また読み返して見たのですが
じわじわと伝わる「なるほど感」、
物語の「組み立て」、作者の「思惑」・・・強く共感できるものでした。
最後の一手、最後のドミノで
これまで報われなかったこと、
積み上げてきたことが、繋がる・・・報われる・・・
そんな活動ができたらと思いました(笑)。
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