小さな家。計画・・・・住宅のプロダクト化
戒厳令を敷かれていた、「小さな家のプロダクト化」が昨日、とうとう解禁となりました。
定例の勉強会の後、まずは仲間内にお披露目、新年会と忙しい1日でした。

今後、3月にコンセプトブック「小さな家。計画」(エクスナレッジ)の出版、
社団法人の立ち上げなど、めまぐるしい動きとなります。

住宅のプロダクト化は建築界ではタブーであったと思います。
成功した建築家はいない、
住宅は創る物であって買う物ではない・・・,施主の要望を叶えるもの・・・
そうたたき込まれてきました・・・本当にそれだけなのだろうか?

色々考えて、
先輩方に・・・、タブーに挑戦してみたい・・・そう思うようになりました。
インターネットの発達、プレカットの進歩、CAD・CAMの著しい発達とその統合、
ネットワークの成熟、国家の(法律)の思惑、・・・機は熟したのではないか?
日本の住宅建築を考え直すチャンスだと思います。

戦後建築界が封印していた「パンドラの箱」を開けることになるかも知れない・・・・・
その結果、眠っていた業界を目覚めさせ、あらぬ方向の住まいづくりに
向かわせてしまうかも知れないとの先輩の忠告もあったようです。
それでも蓋を開けるか?。

我々がやらなくても、すぐ、他に誰かがやるだろう・・・という判断です。
とんでもない奴らにやられるくらいなら僕らでやろう!!。

開けてはいけない・・・と言われてた
このパンドラの箱の中には、さらなる盗み、ねたみ、憎しみ、悪だくみ・・・
などが閉じこめられているかも知れません。
それが一気に噴出し、良心的な住宅提供者などは
住宅の世界から吹き飛ばされてしまうかも知れないのです。

ただ、パンドラの箱には「希望」も忍ばせてあったようです。
われわれはその希望を取り出したい。
よりよい住宅を手頃な価格で、
住宅提供の多様さを創り出す、住まい手の住むチカラが住まいを良くしていく
・・・という「希望」を共有したい。






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by satoshi_irei | 2010-01-23 19:28 | ・住まい・建築 | Trackback | Comments(4)
Commented by nakanokeiichi at 2010-01-23 19:44
あの~ ハウスメーカーの家って冷蔵庫と同じ 建てると言うより買う がふさわしい住宅ビジネスですよね・・だから プロダクト化は当然です。
小さな家の周囲に発生する文化を創造したら OK?
Commented by satoshi_irei at 2010-01-23 20:03
nakanokeiichiさん
おっしゃるとおり・・・無駄に大きな家に住まない、
敷地めいっぱい建てない作法が生まれれば住環境は良くなります。
加えて、小さな空間は家具との関係が親密になりますから
家具のあり方がとても大事になります。
その二つをハウスメーカー工務店、パワービルダー・・・その他がやってもらえれば「希望」が持てます。
Commented by hoppe at 2010-03-29 15:45 x
コンセプトブックの出版は実際のところいつごろになるのでしょうか。できましたら教えてください。
Commented by SATOSHI_IREI at 2010-03-29 16:25
hoppeさま
ぼくにもわかりません。
6月頃になるのではないか?と思います。


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