中村好文さんから「芸術新潮」をいただきました。
今回の特集は「中村好文と訪ねる
建築家の究極の住まい フィリップ・ジョンソン邸へ行こう」です。
中村さんは今から35年前、
友人宅でたまたまフィリップ・ジョンソンの著作集に出会います。
そのときの衝撃、強い想いが、35年後にこの特集に結実する。
「ひとつのことを愛し続けることは才能(天才?)である」
ということわざがあるようです。
その言葉の通り、中村さんの35年間の想い(才能)が
気負わない言葉となってしっくりと伝わってきます。
編集部のまとめた巨匠フィリップ・ジョンソンの交友録・相関図もまた面白い。
切り口を変えることで
異分野の方々にも楽しく読まれる(永く読まれる)内容になっていると思います。
建築が楽しいものに思える。
「メディアはメッセージ」といったのは未来学者のマクルーハン。
メッセージ(内容)はメディア(媒体)に寄る・・・。
(例えば、同じ内容でも新聞の社会欄と文化覧では
受け止められ方が異なります・・・ページでメディアが違うから)
中村好文というメディアを通すと
同じ「もの」が違うメッセージを持つように思います。
おそらく、建築家と呼べる人は「メディア」足り得る人なんでしょうね・・・。
芸術新潮2009年 6月号 1400円
6月24日 小さな家シンポジウムのご案内
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