きりん屋のカレー
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打ち合わせで久々に麻布十番へ。
杉の間伐材を利用したシステム家具のデザインを頼まれる。
この手の仕事はどう動かすかが大事だ・・・流通で決まると言ってもいいのではないか?
そこで、ほとんど失敗する。

タニタハウジングウエアのガルバ・スタンダード半丸のときも
オリジナルハーフユニットバスの時も、自分の身の回りのインフラからスタートとさせた。

自分にはそれしかできないと思う。
そんな形でやってみようと言うことになった。
いつも通り・・・・「やれることはやります」と答えた。

帰りになつかしい、「きりん屋」に寄る。
昔のままにあった。

当時は売っていなかったカレー粉を数種類買った。
うちの連中もきりん屋のカレーが好き・・・喜ぶだろう。

基本のカレー粉を使い、なすや鳥、タマネギににんじん、トマトホールで
きりん屋のレジピに沿って、一場と小倉が作ってくれた。

なにやら、濃くがないような事を言っている・・・。
打ち合わせが終わって、味見をしてみたら、確かにそう。
味のベース(スープを使うとか)は自分で考えることだったのか?・・・
ウスターソースを入れようかと言う話もあったのだが、
きりん屋さんに敬意を表してレシピ通りに進めた。

塩をすこしづつ、足して見た。
あるところで、一気に美味しくなった。
・・・「塩加減」恐るべし。

設計もそうだけど、物足りなさを材料や過度のデザインの足し算で
解決ぜず、単純に解くことを心がけた方がいい・・・
うちの事務所の設計はそんなものだと思った。
だから、いつも地味・・・(笑)。

店頭売りのキリン屋のカレーは
水を使わず、スパイスと野菜の水分で作り上げる
単純な構成だが、芳醇なスパイスの香りにひきつけられる。

きりん屋のカレーを食べていた頃・・・
「ワークショップ」の設計した「あなぐら」や「ツタ館」などもよく出かけた。
その跡地が今の六本木ヒルズ。
by satoshi_irei | 2009-04-26 16:55 | ・まかないごはん | Trackback | Comments(4)
Commented by plavi_758 at 2009-04-27 02:29
きりん屋のカレーは、TV番組の制作を仕事としていた頃、(10年も前ですが…)
半分自宅と化していた(笑)東麻布の編集所でよく食べました。
お店の素っ気無い外観からは、決して美味しそうな雰囲気は漂ってきませんでしたが、
出前でとって実際に食べてみるととても美味しかったのを憶えています。
私にとっても、とても懐かしいお店・味です!
Commented by kazuo-nakazato at 2009-04-27 09:52
一気に美味しくなるところが、成人病との境目ですね(笑)。
Commented by satoshi_irei at 2009-04-27 17:02
plavi_758さん
素っ気ない店、かつ無愛想なご主人です(笑)
Commented by satoshi_irei at 2009-04-27 17:03
中里さん
塩は沖縄の「ヌチマース」(ギネス認定のミネラル含有量)です。


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