このビルの設計のテーマのひとつは
「遮熱」する(コンクリートに蓄熱させない)こと。
沖縄で心地よく過ごすための主要な課題です。
ここでは、クライアントの勤める会社(世紀東急株式会社)の製品である
「アクアトラップ工法」による屋上緑化を試みました。
簡単に言いますと、
プラスチックのビールケースのようなものを並べて、その間に雨水を貯留し、
その上に防根シート、防水シートを敷いた上に土を入れ緑化を図る。
貯留した雨水による自動給水システムを持った工法です。
屋上緑化は都市のヒートアイランド化に有効なのは分かっていても
水まいたり、草むしったりと何かと手が掛かる。
その、毎日の水撒きが軽減できる。
沖縄では初めての試みであったことと、
ビルが完成した頃に、クライアントが、なんと沖縄支店長に昇進した事もあって、
屋上を楽しむ事に張り切っているようです。
芝と沖縄の野草を植えて、琉球トラバーチンのスライスを敷いて
そのコントラストとてもきれいでした。