カメラマンの西川さんより写真が届きました。
15坪の家は「住宅建築2009年5月号)、
(住む 2009年夏号 №30)で詳しく取り上げていただいていますので、
そちらもご覧下さい。
設計:伊礼智設計室(伊礼智 小倉奈央子)
施工:国工務店
建坪7,5坪、延べ床面積15坪、4人家族のための小さな家です。
元々この地に住み、老朽化した住まいの建て替えです。
1階は奥にいくに従って、床が下がっていき
潜り込むような子供部屋が奥行き感をつくっています。
小さな家で、どう「奥行き」を創り出すか?は大事なことだと考えています。
加えて、小さな家だからこそ、廻れる動線を仕込んであります(文机を仕込みました)。
その動線の先々に居場所がある・・・
それが小さな家で暮らすストレスを軽減させてくれる。
床が家具になったり、ハシゴが本棚になったり・・・
建築と家具が緩やかに繋がり、融合するような住まいでないと、
この家は成立しないのではないか?と考えて設計を始めました。
小さな住まいの中に小さな居場所をあちこちに創っています。
住まいは居場所なんだと思います。
小さくても居場所がたくさんある事が大事なような気がします。
小さな居場所が住まいの楽しさへと繋がり、
小さな家の閉塞感を解消するのではないでしょうか?
小さな家だからと言いって、どこもかしこも小さくてコンパクトにまとめると
どこかストレスを感じるのではないか?と考えました。
お風呂はロフトへと繋がる吹き抜け・・・
ロフトの小窓を開けるとロフトに繋がり、風と熱気が抜けていきます。
天井付近にある、換気扇のメンテナンスにも使用します。
ロフトは奥に荷物を入れ、
手前に空へ抜ける小さな居場所をつくりました。
空に抜けた籠もるような空間です。
担当の小倉が書いたスケッチです。
建築と家具が緩やかに繋がって
いろいろな居場所ができればと思いました。