温ソーラーハウス 中野・丸山の家(2003) 4 キッチン
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キッチンに立つとリビングに対面して、
なおかつ、アプローチ部分と庭が望めます。
キッチンから住まいの様々な動きが
感じられるのもいいものです。






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リビングの対角線上に和室があります。
小さめの家なので対角線に視界が抜けて、最大視角を得ることは
広く感じる基本的な手法です。

和室には炉が切られ、お茶室としても使われます。
和室は前述したように、落ち着いたリビングのために
東面と北面の中庭とともにクッション的空間の役割を担っています。
東面の高窓はご近所の庭木を借景させていただいて、
リビングからの最大視角をさらに拡張しています。
左下は北面の中庭への通風のための昔風の無双窓です。
リビングから床面を流れる風を確保、
涼しく住むためには床面の通風は欠かせません。






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洗面所は赤松でなくて、サワラの幅広材を張っています。
浴室から壁・天井が繋がるように同じサワラで仕上げ、
家の隅から隅まで、板のテイストで統一しています。

床も壁も同じ「板のテイスト」でまとめた家は
初めてですが、プライマリーなテイストがとても心地よいと思いました。
ただし、くどくならないような納まりの工夫が大事です。

設計・伊礼智/伊礼智設計室 (担当 梅田冴子)
# by satoshi_irei | 2004-08-26 19:08 | ・住まい・建築 | Comments(0)
omソーラーハウス 中野・丸山の家(2003) 3 内装は板張り
床と内壁は木曽アルテック社の16センチワイドの幅広の赤松・・・
乾燥度の高い赤松はomソーラーの家にぴったりです。

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幅広の板はとてもゆったりして、
落ち着いた内部空間となります。
天井の仕上げ材は沖縄の月桃紙(げっとうし)。
繁殖力が高く、独特な香りが防虫効果を持ち、
沖縄のハーブといっていいでしょう。
料理にも使えます。

設計・伊礼智/伊礼智設計室 (担当 梅田冴子)
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# by satoshi_irei | 2004-08-25 20:59 | ・住まい・建築 | Comments(0)
omソーラーハウス 中野・丸山の家(2003) 2 リビング
リビングは既存の和風の庭へとなだらかに繋がります。
石が散りばめられた庭と池の鯉を楽しむため、
巾3,6メートルの
フルオープンの木製引き込み戸が組み込まれています。


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リビングの北側、奥は吹き抜けになっています。
奥の方を明るくするため、また、南北の通風を促すために
北側屋根に電動のトップライトを設けています。

階段との相乗効果で小さい家ながら広がりのある空間が出来ました。


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設計・伊礼智/伊礼智設計室 (担当 梅田冴子)
# by satoshi_irei | 2004-08-25 19:26 | ・住まい・建築 | Comments(0)
omソーラーハウス 中野・丸山の家 (2003)1 コンセプト
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旗状敷地で3方を隣家に囲まれ、正面(南)が駐車場に面し、
鯉のいる小さな和風庭園を残した緑に囲まれた閑静な敷地です。

部屋と小さな中庭を交互に配し、
北と東面をそれらでぐるっと囲みました。
囲われているような、開いているような、
面白い効果となりました。
西面は洗面室や浴室を配して隣家との距離を取っています。
リビングは上記した空間に囲まれて、安心して南側に大きく開いています。


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沖縄に腰当(クサテ)という概念があります。
小さな子が親に抱っこされて
正面を向いて座っている様・・・
親の膝に抱かれて、
安心してくつろいでいる姿と言えます。
沖縄の集落はその概念で創られています。

都会の密集地にその概念を持ち込んで見ました。
この家は「部屋や小さな中庭の腰当」によって、隣家より距離をとりつつ、
開放的でかつ安心感のあるリビングが創れました。

鯉の居る池、遮光用木製ガラリつきの猫部屋、赤松張りの床と壁、
フルオープンできる大きな木製建具など、
どこか懐かしい50年代の住宅の雰囲気があります。

しかし、壁の板と枠、天井と鴨居をゾロ納まり(同じ面)にしてあるので
プレーンでモダンな印象になりました。

設計・伊礼智/伊礼智設計室(担当 梅田冴子)
施工・相羽建設

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# by satoshi_irei | 2004-08-25 14:28 | ・住まい・建築 | Comments(0)
カフェレストラン「風車」5
沖縄では植物が元気です。
下の写真が出来立てホヤホヤの屋上・・・。

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それが2週間ほどで、ここまで青々としています。
雨水も10センチほど、きちんとキープされていました。


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右端にシーサーがちょこんと座っていますが、
その下がこの屋上緑化の断面を見ることができる仕掛け。
椰子の繊維で出来たマットとステンレスの網で壁面緑化も試みていています。
植物が繁殖した頃、椰子の繊維は土に還ります。


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クライアントが野草を植えてみたら、
2週間くらいの間に、こんなに広がってしまいました。



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壁面の遮熱とコンクリート塩害防止のためのガルバリウム鋼板の被服、
雨水を利用する屋上緑化システム、西日よけの木製ルーバーなどが
省エネのためだけでなく、
デザインとしても、生活の楽しさとしても、寄与していることが大事だと思います。




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設計・伊礼智
   島華子
   松長浩子
# by satoshi_irei | 2004-08-23 16:17 | ・住まい・建築 | Comments(1)
カフェレストラン「風車」4 住宅部分
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4階建てのビルの2階が「風車」、3階はオーナー住宅となります。
ガルバリウム鋼板で遮熱されたコンクリート打ち放しの外壁面と
間仕切り壁を火山灰クリームで白く塗られたコントラストの、
大らかで伸びやかな、肩肘張らないテイストは住まい方にも持ち込まれています。

風がルーバーで覆われた西から東へと抜けていきます。
東側には「カテナ基地」が遠くに見え、4階の屋上庭園に上がると遠く西に海がちらりと望めます。
リビングの真ん中には先祖を祭る「トートーメー」(仏壇)。
風と、海と米軍基地、トートーメーと沖縄ならでは・・・という感じですね。
ここ3階のダイニングの辺りと、朝のシャワーがとても気持ちよいとのこと。

ガルバリウムの被服もコンクリートの室内の表面温度の低減にとても効果がありました。
ガルバリウムの被服と、そうでないところで、真夏時に室内表面温度の差が最大(夕方5時頃)で4℃です。
沖縄にとって「蓄熱しない建物」を考えることが、住まい手にも、街に対しても大きな宿題のひとつなんだと思います。

設計・伊礼智/伊礼智設計室(担当 島華子 松長浩子)
# by satoshi_irei | 2004-08-21 21:02 | ・住まい・建築 | Comments(0)
カフェレストラン「風車」3

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さて、「風車」のインテリアはどんな感じかというと・・・。
外壁をガルバリウムで被覆された、コンクリート打ち放しがメイン、
その他間仕切り壁は調湿・消臭効果に優れた
「薩摩中霧島壁」塗り(高千穂ライフニクス)。
火山灰系の左官材で、100%自然素材で出来ています。

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床はテラコッタタイル、天井は火山灰クリームをローラーで塗ったもの・・・。
これも調湿・消臭効果があります(日本エムテクス)。
気負わずにカジュアルに・・・
料理も現代の沖縄の家庭料理が主流でしょうから。
末永く、来客があることを祈りつつ・・・。

設計・伊礼智/伊礼智設計室( 担当 島華子 松長浩子)
# by satoshi_irei | 2004-08-21 20:38 | ・住まい・建築 | Comments(0)
カフェレストラン「風車」2
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このビルの設計のテーマのひとつは
「遮熱」する(コンクリートに蓄熱させない)こと。
沖縄で心地よく過ごすための主要な課題です。



ここでは、クライアントの勤める会社(世紀東急株式会社)の製品である
「アクアトラップ工法」による屋上緑化を試みました。

簡単に言いますと、
プラスチックのビールケースのようなものを並べて、その間に雨水を貯留し、
その上に防根シート、防水シートを敷いた上に土を入れ緑化を図る。
貯留した雨水による自動給水システムを持った工法です。

屋上緑化は都市のヒートアイランド化に有効なのは分かっていても
水まいたり、草むしったりと何かと手が掛かる。
その、毎日の水撒きが軽減できる。

沖縄では初めての試みであったことと、
ビルが完成した頃に、クライアントが、なんと沖縄支店長に昇進した事もあって、
屋上を楽しむ事に張り切っているようです。

芝と沖縄の野草を植えて、琉球トラバーチンのスライスを敷いて
そのコントラストとてもきれいでした。

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# by satoshi_irei | 2004-08-21 19:49 | ・住まい・建築 | Comments(0)
カフェレストラン「風車」(2004) 1
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沖縄県・読谷村で設計を進めていました
「田崎ビル」が
04年、7月に完成いたしました。
レストラン+オーナー住宅の小さなビルです。

隣町の嘉手納で、長年、喫茶店を営んできたクライアント(実は親戚)は
嘉手納ロータリーの再開発に伴い、ここ読谷村・古堅に新天地を求めました。
これまでの沖縄家庭料理メニューに加え、新しい料理も取り入れ、
カフェレストラン「風車」となって8月にオープンしました。

どんな料理を出してくれるのか楽しみです。
実はオープンしてまだ行っていないのです・・・
故郷とは言え、東京と沖縄はやはり距離があります。

調湿作用・消臭効果に富む火山灰を利用した塗り壁、テラコッタの床、
無垢板などの自然素材はもちろん、雨水層の上に土を盛り、
自然給水が出来る屋上緑化システム、
遮熱とコンクリートの塩害防止のためのガルバリウム鋼板の被服、
西日よけの木製ルーバー・・・など、
沖縄において調湿と「蓄熱しにくいビル」として試みたデザインも含めてお立ち寄りください。
近くには「やちむんの里」、座喜味城など、沖縄の工芸と文化も楽しめます。
                                                                                    
・場所   沖縄県中頭郡読谷村古堅(嘉手納ロータリーより車で5分)
      比謝川の赤橋(赤い橋です)を読谷方向にちょっと行ったところです。

・設計   伊礼智設計室(担当・伊礼智 島華子 松長浩子)
・施工   大興建設(現場担当・下茂門祐千)
 
        

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# by satoshi_irei | 2004-08-21 19:19 | ・住まい・建築 | Comments(2)
東京町家
こんにちは、伊礼智です。
やっと、ブログを始めました。

建築の設計を生業としていますので、
その仕事を中心に発信していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

画像は「下里の家」。
「久米川ソーラータウン」のプロトとなった家です。
建坪13、7坪、延べ床面積26、8坪の小さな家です。
見えない空気と熱(omソーラー)がデザインされ、
自然素材に包まれた小さな家と言えるでしょう。

小さな土地でも、小さな家でも、きちんと考えて設計すれば、
ちゃんと心地よく住めるものです。
この家で試みられた事は「東京町家スタイル」として、今後展開されていきます。

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# by satoshi_irei | 2004-08-20 22:29 | ・住まい・建築 | Comments(5)