カテゴリ:・相模原の家( 7 )
相模原の家(OMソーラーハウス)・・・地下(ホームシアター)の工夫
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ドライエリアは段々になって、
いざというときに避難が可能
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地下室はホームシアタールーム。
気兼ねなく大音量で映画を見たり、音楽を聴いたりしたい・・・。
地下は防音に最適、なおかつ温熱環境が1年を通して安定しています。
ドライエリアをつくり、採光と通風を確保するのは当たり前ですが、
1階の床下に送られたOMソーラーの温風の余りを、
カウンターアローファンで地下の床下に送り込んでいます(夏にはファンを逆転させます)。

地下は湿気がやっかい・・・それをOMの乾燥空気で補い、
より快適なホームシアタールームになることでしょう。

開口部はアルミの防音サッシュに加えて室内側に木製の建具で2重サッシュとしています。
後は室内への音の漏れの問題・・・家族なのでそれほど気にすることもないのですが
出入り口のドアは遮音性を高めたスペックにし、さらに階段室も仕切れるように工夫しました。
室内の遮音には部屋を挟むのが無理がなく効果的。
忍者屋敷のようなスライドする仕切りで地下に隠ることができます(笑)

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設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川真)
by satoshi_irei | 2006-08-08 15:02 | ・相模原の家 | Trackback | Comments(2)
相模原の家 (OMソーラーハウス) 「抜け」をつくる 
癖なのかも知れませんが、「抜けた」設計をよくやります。
視覚的に抜けていることも、動線として抜けていることもあります。

抜けた先が何か、何を間に挟んでいるか・・・ということが大事で、
何でも抜けばいいというものでもないように思います。
何と繋がりたいか・・・ということでしょうね。

「抜けた」ところが多いと落ちつかなくなることもあります。
普段、落ち気のない人間なので
「落ちつきのある家」というのがピンときません。
落ち着きのある空間を創ろうとすると、逆に難しいように思います。
むしろ、住まいといえども生活の動き(動線)の構成であると考えて、
単純なプランの中に見えない動線をたくさん創っていくと、
活動的な部分と落ち着きのある「たまり」の空間ができるように思います。

いつも動き回れて見えない道がたくさんできるような家は楽しいだろうな・・・
と思うことが「抜けた」感じになっていくのでしょう。
たまに「間が抜ける」こともありますが・・・(笑)。


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キッチンは入り口と浴室に一直線に繋がる。
浴室のガラリを空けると坪庭が見える。
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主寝室は吹き抜けを挟んで子供部屋と繋がります。
手前はお化粧台・・・鏡付きの建具で仕切ることができます。

相模原の家
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川 真)
写真:西川公朗
by satoshi_irei | 2006-07-29 12:48 | ・相模原の家 | Trackback | Comments(9)
相模原の家(OMソーラーハウス)  外と内の関わりを制御する
開口部廻りは外との関わりを制御するところ。
昨年、座談会でご一緒した哲学者の野矢茂樹さん(東京大学助教授)が
「設計って、外部をどう採り入れるかでしょう?」とおっしゃった・・・すごく新鮮なひと言だった。
光、風、熱、匂い、音、コミュニケーション・・・未知なこと・・・。

「いいものは外部からやってくる」、「生命力は外部に関わること」・・・
たくさんのヒントをいただいたように思う。
奥さんの家系が沖縄だ、ということで沖縄の外部空間との関わり方でいろいろとお話ができた。

今の家づくりは
外部との関わりはとても大事なのに、何も考えずにアルミサッシュを入れてしまう・・・
木製建具の精細な外部との関わり方(雨仕舞い、デザインの自由さ)、生活作法の文化、
木の技術・・・が消えていってしまった。
ガラスの魅力に押し切られていった・・・という感じだ。


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また、法律が日本の木の技術を萎えさせているようにも思う。

嘆くだけではしようがない・・・
自分の知る限り、少しずつ、そこへ対処する動きが出てきている。
あきらめずに、やれることはやっていきたいと思う。

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相模原の家
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川 真)
写真:西川公朗
by satoshi_irei | 2006-07-21 21:31 | ・相模原の家 | Trackback | Comments(3)
相模原の家(OMソーラーハウス) インテリア
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この家は東西に長い敷地です。
南側の庭の奥行きが十分とれず、隣家との距離が気になりました。
隣家との距離感をどう創り出すかがテーマのひとつ。

隣地境界に低い板塀と植栽を施し、奥行きのあるデッキを配してリビングに繋がります・・・
しかし、何かちょっと足りない・・・。

そこで、デッキとリビングの間に薄い、天井の低い空間を挟みました。
奥行き600、高さ300ほどのベンチ・・・
ちょっと横になったり、本を読んだり出来るといいなあ・・・と考えていました。
ここはすっかり子供たちの遊び場となったようです。

この薄いバッファーゾーンを組み込んだことと、
防犯的にも効果がある「ガラリ網戸」のおかげで隣家との距離を取ることができました。


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相模原の家
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川 真)
写真:西川公朗
by satoshi_irei | 2006-07-21 10:56 | ・相模原の家 | Trackback | Comments(2)
相模原の家(OMソーラーハウス)  おさらい
相模原の家は地下室を持つ、木造2階建て。
OMソーラーを搭載し、1階に蓄熱・床暖房を施した残りの乾燥空気を
地下室床下へ送り込んでいます。
地下室は家族のシアタールーム。

外壁は火山灰でできた「そとん壁」(高千穂ライフニクス)、
腰部分を雨による泥はねを考慮して、ピーラーの縁甲板張りとしています。
軒先、バルコニー、1階の上枠のラインなど、水平ラインが伸びやかな家となりました。


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玄関にはガラス戸の他に
和紙を編んだメッシュ状のスクリーンをはめ込んで、網戸代わりに・・・。
キッチンからも玄関を通して外の気配が分かります。

右下の写真は玄関からリビングを見たところ・・・
網戸仕立てのガラリ戸(フルオープンできる)が夏の採光を調節してくれます。


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相模原の家
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川 真)
写真:西川公朗
by satoshi_irei | 2006-07-20 15:11 | ・相模原の家 | Trackback | Comments(4)
OMソーラーハウス・相模原の家 2
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外から見ると、意外と小さな感じです。
天井の高さを2100に押さえてあるので階高も低く、
ご近所にも迷惑掛けない、佇まいとなりました。
奥行きがちょっとあって、水平ラインの伸びやかな家となりました。

この家の開口廻りの変化です。
外から、ガラリ仕立ての網戸、ガラス戸、中に障子を仕込んでいます。
すべて、戸袋の中にしまってフルオープンも可能です。


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設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川真)
by satoshi_irei | 2006-05-27 09:59 | ・相模原の家 | Trackback | Comments(3)
OMソーラーハウス「相模原の家」 1  オープンハウス無事終了
オープンハウス当日の様子です。
木曽三岳の家具、「Nテーブル」と「はんぺんチェアー」が吹き抜けの中に鎮座しています。
この空間には、これくらい強い家具(でもナチュラル)でないと難しかったでしょうね。
ライティングデスクのスツールは小泉誠さんの「おむすび」。

薩摩中霧島壁(火山灰)の内壁、赤松の床、
チークのキッチンカウンターと開口部のベンチ(寝転がったりします)、白いペンキの天井・・・
うちの事務所らしい風合いを創り出しているように思います。


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子供たちの部屋から見下ろしたところです。
引っ越して、いつもこんな感じで子供たちがこの家の中心を感じるのでしょう。


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見上げるとこんな感じ。
障子で仕切ることができます。


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今回、南の隣地との距離が近いので、吹き抜けと外部デッキの間に
薄い空間を挟んで距離感を出してみました。
雨戸をガラリ+網戸仕立てとして見たのですが、
夜間通風の確保とともに、プライバシーの保護にも役だっています。
ちゃんと、夏の日射は遮蔽し、冬は入るような角度で作っています。
さらに、内部に障子・・・左右で組子の高さを割り付けて、
ベンチの高さを決めていますのできれいに納まっています。


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設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川真)
by satoshi_irei | 2006-05-24 20:41 | ・相模原の家 | Trackback | Comments(4)