2007 OM設計スクール スタート 
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昨日はOM設計スクール第1回目。
今年は昨年の「目を養う」から「手を練る」にシフトし、
さらに一緒に仕事をして来た工務店の生の声も交えて組み立てたいと思う。

というわけで今回はここ4年ほど一緒に仕事をして来た
田中工務店の田中さんをゲストに迎え、
うちの事務所から何を学び、どう生かして自社の家づくりのスタイルを構築して来たか
をお話ししていただいた。

その後、1年前に竣工した「東船橋の家2」と
田中工務店の設計施工で明日からオープンハウスをおこなう「八千代の家」を見学。

田中さんが今、実行している大事なことは、オープンハウスが終了した後
職人に集まってもらい、現場で納まりなどの検討会を行なう事。
時間をおかずに、現場で指摘して、次の仕事に徹底させる、、、
これが工務店が安定した質の仕事をする、確かなやり方だと思う。
シンケンの迫さんも同じような考え方であろう。

設計事務所もそのようなやり方を取るベテランも少なくない、、、。
きちんと図面を書いて仕事をしてきたあとだからやれる事であると思う。
ベースがなければ望ましい水準の仕事にまとまらない、、、
田中さんはその辺りをきちんと押さえていた。

終了後、有志で恒例の宴会となる。
午前10時30分から午後9時頃まで宴会も含めて愉快なひとときだった。



さて、次回は設計課題1の発表と講評、、、
慣れない課題で大変だと思うが、是非、やり遂げてほしい(笑)。
学校で2年生がやっている課題をアレンジしてみました。

設計課題1


1、課題と主旨

    「**がない家」

    現代の住まいはとても便利になりました。
    建築素材や設備、電化製品など、日に日に良いものが生まれています。
    しかし、住まいはそれで豊かになったと言えるでしょうか?
    断熱、気密が良く、施工も楽で扱いやすいアルミサッシュより、
    隙間風があり、時々反ったりする木製建具を好む住まい手も少なくありません。
    スイッチひとつで思うように扱える電気やガスの床暖房より、
    OMソーラーのような面倒くさい仕組みを好む人だっているのです。
    不便なもの、扱いにくいもの、欠落した便利さの向こうに何か豊かなものを見いだした人、
    感じた人がいるのだと思います。
    現代の家の一般的な住まいにあるべきものがなかったらどうなるでしょう?
    それを補うためにどのように設計を工夫するのだろう。
    あるべきものが欠落した向こうに、何か素敵なものが見つかるかもしれません。
    
    例えば、窓がない家、壁のない家、床のない家、屋根がない家、
    寝室のない家、部屋のない家、断熱材のない家、プライバシーのない家、、、
    などを考えてみるのも楽しい。
    
    窓がない家は決して窓がひとつもないと言うわけではなくて、
    今までの窓の概念を感じさせない家、窓(開口)がちゃんとあるにも関わらず
    見えにくくなっているという事でもいいでしょう。
    窓とは何だったのか、それを定義して、
    その家から見えにくくしてみたらどう変わるのか、、、
    
    こんな楽しいものになった、むしろ住みやすそうだな、、、、
    そんな案ができるといいですね。
    頭の体操くらいの軽い気持ちでチャレンジしてみて下さい。
by satoshi_irei | 2007-09-28 10:44 | ・住まい・建築 | Trackback(1) | Comments(16)
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Tracked from 三代目のダイアリー at 2007-09-28 17:04
タイトル : OM設計スクールのお手伝い
伊礼さんのOM設計スクール2007が始まりました。 私もちょっとしたお手伝いで目白の自由学園に向かいました。 前回は建物見学から同行して施工側としての説明でしたが今回は伊礼さんとの 仕事から学んだ事を自社でどう生かし、実践しているかのお話しをさせて頂きました。 伊礼さんと仕事をするきっかけ、過程、そこから得たこと、そこで生まれた独自の形、 見えない施工上の工夫などなど、この数年の過程を伊礼設計室物件と自社物件との 例を交えながらパワーポイントでお話を致しました。 また伊礼さんとの仕事で自...... more
Commented by 輝建設の小原 at 2007-09-28 11:18 x
昨日はいろいろとためになるお話や建物の見学もさせて頂き、ありがとうございました。

また来月も楽しみにしつつ、今回学んだ事を自社の仕事にどう落とし込めるのかも考えていきたいです。

遠隔地よりの参加なので、懇親会を途中で退出しなければいけないのが残念でした。

これからよろしくお願いいたします。
Commented by akikobeya at 2007-09-28 12:47
いよいよ始まったのですね。
私だったら何のない家にしようか、考えているだけで楽しくなりそうです。
今回は諸事情で参加出来ませんでしたので、こちらのブログを拝見しながら参加した気分に浸りたいと思います。

参加したかったなぁ…
Commented by satoshi_irei at 2007-09-28 13:02
小原さん
次回は是非、1泊されては?
懇親会が盛り上がります(笑)。
Commented by satoshi_irei at 2007-09-28 13:04
akikobeyaさん
簡単そうで意外と難しい課題かも知れませんね。
Commented by tokyomachiya at 2007-09-28 17:24
伊礼さんは皆さんに課題を出されたようなので、私が伊礼さんに課題を出したいと思います。「**がない家」の例として、「窓」「壁」「床」「屋根」等の例を出していますが、こんな生易しい物ではなく『愛』にしてください。これは、愛の存在しない家族を住宅で解決できるかと言う住宅建築永遠の課題です。是非伊礼さんの模範解答を見てみたいと思います。
Commented by tanaka-kinoie at 2007-09-28 17:31
会社の適正規模、棟数は自社のスタイルが貫き通せ、自分の設計の意思が通る事だと思っています。
工務店だから施工が重要だと思われるかもしれませんが実はそこは今の管理体制、業者のレベルから問題無いと思っています。
少人数でもある程度の数をこなす為にも現場での検討会で意匠的な事まで指示する事が大切だと感じています。
Commented by satoshi_irei at 2007-09-28 19:35
田中さん
お疲れさまでした。
設計というのは言い換えれば
「段取り」、「監理体制」まで含めて生きてくる事ですから
単なる。間取り図やおおざっぱな図面ではありませんね。
「難しい全体」のシステムです。
Commented by satoshi_irei at 2007-09-28 20:03
迎川さん
愛のない家は建て売り住宅のようなものでしょうね。
愛のない関わりをお金で買ってしまうこともあるのでしょう(笑)。

Commented by boro9239 at 2007-09-28 20:22
あ!これいい課題!やりたいなあ。でも時間無いので現実の中で考えて行きたいと思います。それにしても今時の学生はうらやましいなあ。
Commented by satoshi_irei at 2007-09-28 20:49
竹内さん

経験のない学生に住宅の課題をやらせても
それまでのアパート住まいの経験に流される子が多い、、、
そこでそうならないためにあえて、不完全な住宅を考えてもらうと
いい結果を生むのではないか?という判断らしいです。

逆に、
キッチンの家、屋根の家、壁の家、、、という逆の発想も面白いと思います。
Commented by kazuo-nakazato at 2007-09-29 09:19
創建舎の設計スタッフも一人お世話になっています。
同じように社内で講義することを課しています(笑)。
Commented by satoshi_irei at 2007-09-29 09:34
中里さん
宴会の時には田中さんの正面に陣取っていましたので
十分、講義できると思います’(笑)。
Commented by omsolar at 2007-10-02 01:10
昨年は虫眼鏡をかけていたようで、今年は少し視野が広がったように思いました。
昨年来の試行錯誤と実践で難しさと楽しさを経て、ちょっと大人になりました。
今年は課題にも時間を割いて、成長の片鱗を見せられたらと思っています。
Commented by satoshi_irei at 2007-10-02 09:36
大澤さん
経営に携わる人が
設計力を上げると強い工務店になりますね。頑張って下さい。
Commented by terukensetsu at 2007-10-03 19:15 x
本日、大阪芸大の建築科にて、とある入選展を見に行きました。
見学終ったあと、何気なく掲示板を見ていたら、2年生の課題に「……の無い家」というものがありました。

お題設定で既に頭を悩ましております。
Commented by satoshi_irei at 2007-10-03 20:55
terukensetsuさん
確か最近は東大でもやっているようです、、、、
たぶん2年生くらいの課題と思うのです。
頭の体操にいいのでしょうね(笑)。


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